「Nothing Phone (3a) Lite」レビュー 3万円台で驚異の質感、日本向け機能も完備したエントリー機の新基準(1/2 ページ)

» 2026年03月23日 10時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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 Nothing Technology Japanの「Nothing Phone (3a) Lite」をレビューする。1月15日発売のエントリースマートフォンで、Nothing公式サイトでの価格は4万2800円。国内キャリアでは楽天モバイルのみが取り扱い、3万2890円と約1万円安く購入できる。

Nothing Phone (3a) Lite Nothing Phone (3a) Lite。シースルーの背面デザインに赤の差し色が映える

 2025年秋から2026年初頭にかけて、Nothingは第3世代のラインアップをそろえてきた。ハイエンドの「Phone (3)」、ミッドレンジの「Phone (3a)」に続く最後発がこの(3a) Liteで、Nothingブランドとして初めてエントリー領域に踏み込んだ1台だ。Nothing Japanの黒住吉郎マネージングディレクターによると「エントリーモデルを展開するかどうかは社内でかなり悩んだ」という。デザインに妥協せず、おサイフケータイやeSIMといった日本向けの機能を欠かさないことを条件に、投入を決めた。

 プロセッサはMediaTek Dimensity 7300 Pro 5G、メモリ8GB(仮想RAM含め最大16GB)、ストレージ128GBを備える。microSDで最大2TBまで拡張できる。6.77型の有機EL(AMOLED)ディスプレイはピーク輝度3000ニト、120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応する。バッテリーは5000mAh。おサイフケータイ、eSIM、nanoSIMのデュアルSIM構成で、5G(Sub6)にも対応している。

3万円に見えない質感 楽天モバイル限定カラーにも注目

 手にした瞬間、3万円の端末だとは思えなかった。背面はNothingの代名詞であるシースルーデザインで、クリアなガラスの下に部品を模したレイアウトが透ける。Phone (3)以降、パターンではなく構造的にシースルーを見せる方向に変わっており、ジェット機の機体を思わせるような作りだ。

 右上に赤の差し色が入り、のっぺりしがちなスマホの背面に表情を作っている。ドット文字で刻まれた「NOTHING」のロゴもいいアクセントになっている。カラーはホワイトとブラックの2色に加え、楽天モバイル限定のレッドを用意した。レッドは日本のユーザー調査で需要が高かったカラーだという。

Nothing Phone (3a) Lite ホワイト、レッド(楽天モバイル限定)、ブラックの3色を展開している

 前面・背面ともに中国・東旭光電製の強化ガラス「パンダガラス」を採用した。Corningのゴリラガラスほどの知名度はないが、3万円台の端末で前面・背面ともにガラス素材を使っていること自体が珍しい。前面はエッジが湾曲したカーブドガラスで、上下左右のベゼル幅が均等にそろっている。IP54の防塵(じん)・防滴にも対応した。

Nothing Phone (3a) Lite 前面はカーブドガラスで、ベゼル幅が上下左右均等にそろっている

 薄くてすべすべした手触りで、右手で握るとカメラユニットが人差し指の支えになる。199gという数値だけを見るとやや重そうだが、手に収まるバランスがよく、長時間持っていても苦にならない。光学式の指紋認証センサーはやや下の位置に配置されているが、6.77型の大画面端末としてはむしろ指が届きやすい。なお、ディスプレイには保護フィルムが最初から貼られているが、持ち歩いているうちに細かいホコリが入りやすく、結局剥がしてしまった。

Nothing Phone (3a) Lite カメラユニットと赤の差し色のアップ。ネジや構造部品のディテールが見える

控えめなGlyphライトがちょうどいい

 Nothingのスマホといえば背面が光るGlyph機能で知られるが、(3a) Liteでは「Glyphライト」として右下のドットが控えめに光る程度に抑えられている。上位モデルのGlyphやGlyphマトリックスに比べると地味だ。黒住氏は「コスト面も影響した」と認めつつ、「ユーザーにとってデザイン、機能、価格のバランスを最適化した結果」だと説明した。

 実際に使ってみると、日常ではこのくらいがちょうどいい。スマホを裏返して置くと自動的にサイレントモードに切り替わるFlip to Glyph機能と組み合わせると、会議中や就寝時に画面を伏せておいて、重要な着信だけ光で知る使い方ができる。連絡先ごとに点滅パターンを変えられるので、誰からの通知かも画面を見ずに分かる。

Nothing Phone (3a) Lite 右下のGlyphライトが控えめに点灯している

Nothing OSの世界観は健在 独自のEssential機能も便利

 内面にもNothingの世界観が貫かれている。ホーム画面はモノトーンで統一され、Play Storeからダウンロードしたアプリまでモノクロアイコンにそろえられる。時計や天気などのオリジナルウィジェットも十数個用意されており、画面全体の統一感を崩さない。アプリ一覧はAIが自動分類するスマートドロワーに対応している。

Nothing Phone (3a) Lite ホーム画面はモノトーンで統一され、ウィジェットも世界観を崩さない
Nothing Phone (3a) Lite スマートドロワーの画面。アプリがカテゴリー別に自動分類されている

 側面のEssential Keyを短く押すとスクリーンショット、長押しで音声メモが取れる。保存した内容はEssential Spaceに自動整理され、テキスト化されるため後から検索もできる。Instagramで見かけたファッションのアイデアや、ブラウザで見つけたレシピをさっと保存する使い方に向いている。Essential Spaceの性能は上位のPhone (3)と基本的に変わらない。

Nothing Phone (3a) Lite Essential Keyを押して画面メモを保存しているところ。側面のキーを短く押すだけで操作できる
Nothing Phone (3a) Lite Essential Spaceで「Nothing」と検索すると、タスクとキャプチャーが横断的に表示された

 Nothing OS独自のEssential検索も便利だ。画面下から上にスワイプすると起動し、端末内の連絡先、カレンダー、アプリ、Essential Spaceに保存した内容をまとめて横断検索できる。「銀行」と入力すると、連絡先とカレンダーの予定が瞬時に表示された。「取材」と入力すれば取材予定の一覧がずらりと並ぶ。反応速度が速く、もたつきはほとんど感じない。

 OSはNothing OS 3.5(Android 15ベース)で発売されたが、1月末からNothing OS 4.0(Android 16)へのアップデートが順次配信されている。OSアップデートは3年間、セキュリティアップデートは6年間が保証されている。

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