最近、SNS上で「スマホ業界の巨大な闇」という言葉が飛び交い、大きな騒動となった。事の発端は、登録者数37万人を超えるある動画クリエイターが投稿した、中国ZTE傘下のnubia Technology製ゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 11 Pro」に関する検証動画だ。
今回の問題の鍵となっているのは「ベンチマーク」という仕組みだ。これは、スマートフォンがどれだけ速く動くか、複雑な映像を滑らかに映せるかといった性能を、専用のアプリを使って数値化する「性能の視覚的チェック」のようなものだ。本来、この数値は私たちが実際にスマートフォンを使ってゲームをしたり動画を見たりする際の「快適さ」を客観的に判断する目安になるはずだ。
ところが、検証によって、REDMAGIC 11 Proがこのテストの時だけ、普段の利用では決して発揮できないような異常なパワーを出す「隠しモード(ディアブロモード)」を搭載していることが分かったそうだ。テストアプリを検知したときだけ、限界を超えてエンジンを回し続けるような状態になるため、通常の利用シーンとは懸け離れた高いスコアが記録されていたのだ。
これがなぜ大きな問題として捉えられているのか。それは、この「隠しモード」がスマートフォン本体に過剰な負荷をかけていたからだ。ベンチマークアプリの提供元と協力して行われた解析では、テスト中に内部(CPUやSSDなど)の温度が異常に高い状態のまま下がらず(高止まりし)、最終的には強制的に電源が落ちてしまう(シャットダウンする)事態も確認されたという。
多くのユーザーは「テストの結果が良いからこのスマートフォンは高性能だ」と信頼して購入を検討する。しかし、もしその数値が故障のリスクを冒してテストの瞬間だけ無理やり出したものだとしたら、それは実用的な性能とはいえず、消費者を誤解させる行為になりかねない。
この報告を受けて、登録者数40万人を超える別の著名なガジェット系YouTuberも「今後は性能テストの数値を公開しない」と宣言するなど、その公平性に疑問を投げかける動きが広がっている。
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