「Xiaomi 17 Ultra」レビュー:驚異のダイナミックレンジと可変式光学ズームで“ライカ共創”は新次元へ(2/2 ページ)

» 2026年04月06日 17時39分 公開
[佐藤颯ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

カメラ以外も順当進化 フラグシップスマホとして快適に使える

 カメラ以外の部分にも変化が見られた。ディスプレイは6.9型のAMOLEDパネルを採用。解像度が2720×1220と従来よりも抑えられたものの、画面輝度が3500ニトへ向上。日常使用や撮影時のプレビューにおいて明確なデメリットは感じられず、表示品質としては十分だ。

 フラットディスプレイになったことに加え、横幅が77.6mmへやや拡張されたこともあり、手に取った第一印象ではXiaomi 15 Ultraよりも一回り大きく感じる。ただし本体を薄型化したこと、前後の重量比を適切にしたこともあり、重量バランスは良好だ。

Xiaomi 17 Ultra ディスプレイはフラットな仕様となり、従来と印象が大きく変わった
Xiaomi 17 Ultra 今回はグリーンを選択。ヒスイのような色合いだ
Xiaomi 17 Ultra Xiaomi 17 Ultraは背面ガラス仕様を採用しており、Xiaomi 15 Ultraのようなフェイクレザーモデルは用意されない
Xiaomi 17 Ultra 音量ボタンはかつてのiPhone 4のような意匠になった。後述のby Leicaと共通性を図ったデザインだ

 プロセッサには最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用した。動作は非常に軽快で、撮影後の画像処理や高解像ズーム時のレスポンスも良好。冷却性能も強化され、長時間の撮影や高負荷なゲームもしっかりこなせる。プロセッサの高いISP性能は進化したカメラ性能の一端も担っている。

Xiaomi 17 Ultra 高負荷のゲームもこなせるハイパフォーマンスモデルだ

 バッテリー容量は中国向けで6800mAh(日本向けは6000mAh)となり、前世代比で約10%増量されている。90Wの急速充電に対応し、50Wのワイヤレス充電にも対応する他、22.5Wでのリバースチャージにも対応するため、スマホ本体をモバイルバッテリーとしても使える。

 また、Xiaomi 17 UltraはUSB PPS(Programmable Power Supply)規格を正式サポートしたことで、純正以外の充電器やモバイルバッテリーでも高速充電が可能になった。日常的な使い勝手の面で大きな進化であり、特にAC充電器の自由度が大きくなる点はうれしい。

 Xiaomi HyperOS 3による自社端末や家電製品、Apple製品との連携機能も特徴となっている。

値上げこそしたものの、スマホカメラの体験を大きく変える1台

 Xiaomi 17 Ultraは、着実な性能アップに加え、連続ズーム機構によるカメラのような撮影体験の進化が「カメラスマホ」としてさらに進化したと感じた。

 可変ズーム機構の望遠カメラは「ロマン」だけでなく、撮影の自由度を確実に押し上げてきた。大胆なメカ機構ゆえに故障等が気になる部分はあるが、1カ月ほど使ってみた限りでは簡単に壊れそうな印象はなかった。

 基本性能もフラグシップらしくまとまっており、バッテリー容量も増量されている。Xiaomi 15 Ultraの後継機としては申し分ない仕上がりだ。

 気になる価格は中国向けで6999元(約16.2万円)から。廉価な中国向けも値上げに踏み切り、全体的に従来比で500元(約1.2万円)の値上げとした。最小構成から256GBを廃止したとはいえ、Xiaomiのフラグシップが2年で1000元も値上がりし、7000元に達したことは衝撃的であると同時に、安さだけでない「ブランド力」を示す場面に来たと考える。

 日本向けモデルは16GB+512GBが19万9800円となっており、最小ストレージ構成ではXiaomi 15 Ultra(16GB+256GB)の17万9800円から2万円の値上げとなった(ただしストレージは倍増している)。

 そんな値上げを行ったものの、スマートフォンとしては納得させられるだけの進化を実感できた。例年なら2月下旬の発表が多い同社のフラグシップを2カ月前倒ししたことも、その自信の表れなのかと思う。

 また、Xiaomiとライカとの関係も深まり、今作からは「戦略的共創モード」という製品の設計段階から両社が深く関わるという新たなフェーズに突入した。Xiaomi 17 Ultraはその体制になった最初の製品であり、現時点における最高傑作としている。

 このパートナーシップを強化し、中国では「Xiaomi 17 Ultra by Leica」、日本を含む世界では「Leitzphone powered by Xiaomi」も販売。こちらはカメラリングを回転式のインタフェースとすることで撮影体験を向上させた。追加のライカフィルターに加え、随所にライカフォント、デザイン要素をちりばめたスペシャルモデルだ。

Xiaomi 17 Ultra 中国の「Xiaomi 17 Ultra by Leica」はグローバルのLeitzphoneとはデザインの異なる別モデル。16GB+256GBが7999元(約18.5万円)で販売されている

 ハードウェアの強化、ライカとの関係性強化といった要素で大きく進化したXiaomi 17 Ultraが、スマートフォンのカメラ体験を変えることは間違いない。

著者プロフィール

佐藤颯

生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月21日 更新
  1. 「弊社のモバイルバッテリーが河川等に投棄されている」――運営元が警察および関係各所と連携 (2026年08月19日)
  2. 服の中に風を送る「腰掛けファン」はハンディファンと何が違う? メリットと購入前に知るべき注意点 (2026年08月18日)
  3. 「iPhone 18」シリーズうわさまとめ 秋にPro、来春に無印登場か 「さらなる値上げ」の可能性も考える (2026年08月19日)
  4. 清水寺の「5Gが入らない」をどう解決した? ソフトバンクが挑んだ景観保護とアンテナ設置の裏側 (2026年08月20日)
  5. Pixel 11シリーズ実機レビュー:「薄型化の無印」と「背面が光るPro」、Gemini連動の新機能で何が変わったか (2026年08月20日)
  6. 「借りたものは返して」――レンタルバッテリー「CHARGESPOT」が注意喚起 (2026年03月28日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. ソニー、Xperia新モデルを予告 8月25日11時に発表 YouTubeで世界同時配信 (2026年08月21日)
  9. 外出先でも45Wで充電できる「UGREEN モバイルバッテリー PB727」が31%オフの4480円に (2026年08月20日)
  10. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー