Leica Essentialはさておき、単純にカメラとしての性能はどうかというと間違いなく過去最高峰だといえる。
Leicaのカラープロファイルを適応した解像感、色味は編集なしでも直感で美しいと思える。特に、最近のスマートフォンとしては珍しく、シャドーをHDRで無理に持ち上げず深みのある色として残しているのはXiaomi Ultraシリーズを通じて高評価だ。上の写真でもアンダーからハイキーにかけての緑の色の変遷を見ての通り、Leitzphoneではそこにも一段と磨きがかかっている。
Leitzphoneのレンズは「APO」の名称を冠している。APOとは、色収差(色ずれ)を抑える「アポクロマート補正」のことで、濁りのない色味と解像度を両立した。これにより、VARIO(ズームできる)-APO(アポクロマート補正している)-SUMMILUX(F1.4クラスの明るさ)のASPH.(非球面)レンズとなった。もはやLeica使いから見ると意味の分からない名称(褒めている)となっているが、その名に恥じない解像感と色乗りが見事だ。ちなみにAPOレンズとして最高峰のLeica APO-SUMMICRON-M f2/35mm ASPH.は新品価格で150万円近い。
通常の撮影モードでも正確で繊細なLeica Authenticと、鮮やかなLeica Vibrantの2種類のプロファイルに、10種類以上のフィルターをかけ合わせて好みの写真を撮れる。どれもやりすぎず、好みの写りとなるように追い込むことで編集無しで違和感なくそのまま使える写真が撮れる。このようなこだわり抜いた写真が、スマホとしてさっと撮れるところは唯一無二だろう。
Leitzphoneのベースモデルである「Xiaomi 17 Ultra」と共通で強化された点は、75-100mmの可動望遠レンズだ。1/1.4型の2億画素のセンサーを搭載しており、そこからさらに200mm相当にデジタルズームしても鑑賞に耐えうる。
この望遠域のカメラはもう至高の領域といっていい。メインカメラに劣らない画質で望遠が使えるのは最高だ。200mm相当までとなると若干の解像力低下や、拡大された分ペリスコープ特有の汚い背景ボケが気になるものの、色作りや空気感は悪化しておらず満足できるレベルだ。それにLeicaで野鳥が撮影できたことがあっただろうか? 野鳥に限らず望遠が使えることで撮れるシーンは爆発的に増えるし、それだけで価値がある。
最短撮影距離が10cmだったものが30cmまで伸びてしまい、テレマクロが使いにくくなったという意見が見られる。一方、その分センサーが大きくなって画素数も増えたことで、デジタルズームが劣化なくできるのはメリットだと感じた。
正直、そもそもM型Leicaは最短撮影距離が70cmのものがほとんどで、それと比べたらこれだけ寄れたらもう十分だ。
シャープ製「Leitz Phone 3」では望遠カメラは搭載されなかった。それがよい、という部分もあったが、やはり望遠があると便利だ。
特にスマホカメラでよくあるメインカメラ以外の品質が悪く写りが一定にならない問題に対してLeitzphoneは全く不満を感じなかった。75-100mmの可変望遠ズームにしたのもそこが大きいだろう。75mmと100mmで異なるセンサーを搭載したら、チューニングが別々で必要になる。ならば、いっそ同じセンサーにしてしまえばいいのだ。安定した写りという意味では撮影者としてもすごくうれしい部分である。
約25万円「Leitzphone」が即完売のヒット Xiaomiが明かす“良心的な価格設定”の背景と「17 Ultra」の売り方
「Xiaomi 17 Ultra」と「Leitzphone powered by Xiaomi」のカメラはどう違う?【前編】 ベースXiaomi 17 Ultraの写りをチェック!
「Leitzphone」と「Xiaomi 17 Ultra」の違いを実機で検証 物理ズームリングがもたらす“ライカ体験”の真価
Xiaomiが「Leitzphone」を24万9800円で3月5日発売 カメラリング搭載、ライカの絵作りを再現するモードも
「Xiaomi 17 Ultra」レビュー:驚異のダイナミックレンジと可変式光学ズームで“ライカ共創”は新次元へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.