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「Google Home」で操作できる家電は?

» 2017年10月05日 20時03分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 Google Japanが人工知能(AI)を活用したスマートスピーカー「Google Home」を10月6日に発売する。その発表に合わせ、複数の家電メーカーが自社製品の対応を表明した。スピーカーに話しかけるだけで照明の色が変わり、ロボットが掃除を始める。そんな未来的なライフスタイルが身近になりそうだ。

左の「Google Home」は10月6日発売で価格は1万4000円。右の「Google Home Mini」は6000円(いずれも税別)

 Google Homeは、ユーザーの「OK Google」という言葉をトリガーにして音声アシスタントが起動。音声でニュースなどの情報を伝え、Spotifyの音楽を流し、一部スマート家電を操作することもできる。

 iRobot Japanは、ロボット掃除機「ルンバ」シリーズのGoogle Home対応を発表した。上位機の「ルンバ900シリーズ」に加え、「ルンバ890」「ルンバ690」を含むWi-Fi対応モデル全てが対象。Google Homeに話し掛け、掃除の開始や停止、再開、ホームベースに戻るといった指示が出せる。

「ルンバ980」に掃除の指示を出せる

 フィリップスのWi-Fi内蔵LED照明「Hue」もGoogle Homeをサポート。照明のオン、オフに加え、明るさ(調光)や色合いの変更(調色)といった細かい操作も可能だ。リラックスしたいときには「OK Google,リビングの電気を少し暗くして」。スポーツ観戦時には好きなチームカラーで部屋を照らすなど、スマートに室内を演出する。

フィリップスのWi-Fi内蔵LED照明「Hue」を調色

 Googleの「Chromecast」を使い、YouTubeやNetflixなどのネット動画を見る際、Google Homeはインテリジェントな音声リモコンとして活用できる。例えば「リビングのテレビで、Netflixの『フラーハウス』を再生して」とタイトルまで指定して再生を指示することが可能。再生中も「30秒早送り」「一時停止」といった細かい操作を音声で指示できる。

「Chromecast」を接続したテレビが「フラーハウス」を再生し始めた

IFTTT対応で各種IoT機器と連携

 ほかにKDDIの「au HOME」やイッツ・コミュニケーションズ(以下、イッツコム)が提供する「インテリジェントホーム」、大和ハウスの「ダイワハウス」といったスマートホームサービスにも対応。Google Homeをスマートホームの音声インタフェースとし、室内にある機器の操作を可能にする。

 中でもイッツコムは、Google Homeと通常の家電を仲介する「家電コントローラー」を提供する。音声の指示を赤外線リモコン信号に変え、ネットワーク接続に対応していないテレビやエアコンなどの機器も音声で操作できるというもの。例えば夕食の支度で手が離せないときも「テレビをつけて」と言うだけでテレビがオン。イッツコムは、家電コントローラーとGoogle Homeを組み合わせた新しいパッケージ「スマートコントローラー」を10月6日から提供する(月額700円のレンタル)。

 さらにGoogle HomeはIFTTTをサポートしている。IFTTTは、各種IoTデバイスを連携させるプラットフォームで、「if〜then」という簡易なプログラミング(レシピ)により、センサーやIPカメラ、スマートロックなど、さまざまな対応機器が条件に合わせて連携動作する仕組み。既に世界中で550ものアプリやIoTデバイスが対応済みで、イッツコムの「インテリジェントホーム」もサービスにIFTTTを活用している。

 Google Homeに対応した家電製品はまだ数えるほど。しかし、実際は多くのデバイスとの連携が可能になりそうだ。

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