BTO対応のコンボドライブ搭載B5ファイルサイズノート――エプソンダイレクト Endeavor NT330(2/4 ページ)

» 2004年02月02日 16時57分 公開
[河野寿,ITmedia]

 HDDは30/40/60Gバイトから選択できる。いずれも4200rpmのUltra ATA/100対応2.5インチHDDだ。NT330のカタログにはHDDのキャッシュサイズなどは書かれていないが、試用したマシンに使われていたのは日立グローバルストレージテクノロジーズの「Travelstar 80GNシリーズ」の40Gバイトモデルだった。これは、データシートによれば、2Mバイトのキャッシュを搭載しているとのことだ。ただし、Travelstar 80GNシリーズには30Gバイトと60Gバイトのモデルはないので、容量によっては別のシリーズのHDDを搭載しているのかもしれない。

 いずれにせよ、PCに使われているパーツはメーカーやシリーズが固定されているわけではないので、これらはあくまでも参考程度として見てほしい。

 HDDも背面のネジを外すだけで比較的簡単にアクセスできた。メモリに比べればHDDを交換する人は少ないだろうが、万が一の際などにHDDを簡単に取り換えられるのは、それなりにありがたい。

HDDへもネジ2本を外すだけでアクセスできる

 液晶ディスプレイは、XGA(1024×768ピクセル)表示の12.1インチパネルで、流行の“ツルピカ液晶”ではない。視認性については可もなく不可もなくといったところである。

 光学ドライブには、DVD-ROM & CD-R/RW機能を搭載したいわゆるコンボドライブを採用している。カタログには「スリムコンボドライブ」としか書かれていないため、詳細なスペックは不明だ。

 「パーツはあくまでも素材」として捉えれば、詳細なスペックなどは書かなくてもかまわないという考え方もあろうが、CD-Rの書き込み速度やDVD-ROMの読み込み速度を知りたいと思う人もいるだろう。もう少し情報を出してもよいのではないだろうか。

 試用したマシンに使われていたドライブについて報告すれば、それは松下電器の「UJDA755」で、スペックは最大書き込み/書き換え速度はCD-Rは24倍速、CD-RWは16倍速、最大読み出し速度はDVD-ROMは8倍速、CD-ROMは24倍速というものであった。

試用機に搭載されていたのは、松下電器のスリムコンボドライブ「UJDA755」

 ネットワーク関連のインタフェースには、IEEE802.11b/gとイーサネット、モデムを搭載している。

 無線LANモジュールはインテル製ではなく、サードパーティ製品を搭載しているため、「Centrino」のロゴは付いていない。システムのプロパティを見ると「ASUS 802.11g」と表示されるので、ASUSTek Computerのモジュールを採用しているようだ。チップはおそらくBroadcomの「BCM4309-M」あたりではないかと思われるが、見えにくい部分に搭載されているため確認はできなかった。街の無線スポットはIEEE802.11bまたはaにのみ対応している所も多いので、できればa/b/gのすべてに対応したものがほしいところだった。

 なお、NT330には最近のノートPCによくあるように無線LAN機能をオフにするスイッチが付いていて、使用しない時にはバッテリーの消耗を軽減できるようになっている。

 有線LANは10BASE-T/100BASE-TXのEthernetポートが1基搭載されている。モデムは最大56kbpsでFAX機能付きだが、ボイス機能は付属していない。

無線LAN機能はスイッチでOFFにできる
Ethernetポートとモデムポートを標準搭載する

 無線LANなしモデルを選ぶと、あとから無線LANを増設するにはPCカードかUSB外付けタイプを使用するしかない。おそらく無線LANなしモデルでも同じ筐体だろうから、無線LANモジュール(Mini-PCIのようだが)さえ装着すればどうにかなりそうだが、入手自体が難しいし、たとえ入手できたとしても自分で増設するのはけっこう大変そうな位置にある。価格差も8000円とそれほど高価でもないから、事情が許す限り無線LAN付きモデルを選んだ方がよさそうだ。

無線LANモジュール(右上)は簡単に手が出せそうもない場所にある

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