今回の評価機は、CPUに2GHzで駆動するIntel Core Duo T2500を搭載していたが、ラインアップにはT2400(1.86GHz)やシングルコアのCore Solo T1300(1.66GHz)も用意される。BGAパッケージのThinkPad X60/X60sとは違ってmFCPGAで提供されるため、いざとなればメーカーの保証対象外ながらCPUの換装も夢ではないといえる。
内部の機構を変更する一方で、HDDや光学ドライブは右側面に並び、従来通り着脱は容易に行える。HDDにゴム製クッションを側面に取り付けて保護する「HDDショック・マウンテッド・ドライブ」を装備するほか、PC本体の落下を検知してHDDのヘッドを安全な位置に待避させる「ThinkVantage・ハードディスク・アクティブプロテクション・システム」を採用して、HDDの破損を防ぐのはこれまでと同様だ。
光学ドライブは9.5ミリ厚のウルトラベイ・スリムで、こちらも従来機のユニットが流用できる。今回のラインアップでは、DVD-ROM/コンボ/2層書き込み対応のDVDスーパーマルチドライブが用意される。
ThinkPadシリーズは、世代ごとに大半の周辺機器が使い回せるユニバーサルルールを持っているが、昨年のZ60シリーズを皮切りに第3世代に移行したことで、そのルールもついに破られた。ACアダプターやドッキングステーション、ポートリプリケーターは新設計のものとなった。
これまで見てきたように、T60シリーズは見た目こそ以前のTシリーズを受け継ぐものの、随所で変革が行われているのがわかる。すでに出荷が開始されているが、今後の動向が楽しみなモデルだ。
なお、余談だが米国ではLenovoブランドのPCが投入されるようだ。日本での動向はまだ不明だが、近いうちに何らかの発表がされると思われる。こちらも期待したいところだ。
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