外交官ナンバーだって容赦しないぜ――アキバの駐禁事情週末アキバPickUp!番外編(2/2 ページ)

» 2006年09月21日 20時05分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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「民間取り締まり」が生んだ光景?

 従来、外交官の車両は駐車違反を取られるということはなかったはず(罰金の納付義務がないのであまり意味がない)。外交関係に関する条約にも刑事裁判権とほとんどの民事裁判権、そして行政裁判権から免除されると書かれている。少なくとも筆者の経験では、外交官ナンバーの3輪スクーターに駐禁ステッカーが貼られた光景を見たことなんて1度もない(もっとも、外交官ナンバーの3輪スクーターも見たことはないが)。

 外交官ナンバー=外交官が運転している、とは言い切れないが、現実問題として外交官ナンバーの車が取り締まりを受けたという話は聞こえてこない。むしろ「前後の車は駐禁取られたのに外交官の車は取られなかった」「外交官が事故を起こしたが追訴できなかった」という話を耳にすることのほうが多いだろう。

 しかし、当然ながら今回の駐禁ステッカーにはナンバーの記載があり、英語で警告文が添付されていることからも、間違いなく外交官ナンバーと理解したうえでの行動のようだ。処分できないと知りつつわざわざフロントスクリーンの真ん中にべたっとステッカーを貼ったのは、何か別の意図があったのだと勘ぐってしまう。外交官ナンバーの車に駐禁ステッカーを貼るという行為は、「民間による取り締まり」ならではのものなのかもしれない。

 ちなみにステッカーには確認開始時刻と違反日時の欄があるが、今回の件ではその差がわずか4分。アキバ駐車監視員の取り締まり処理にかかる時間はさらにクロックアップされたようだ。

 最後にバイクでも利用できる秋葉原の駐車場を挙げておく。有名なのは秋葉原駅前暫定駐車場で、利便性の高い立地ながら利用料金が100円/1時間と非常にリーズナブル。ただし当然ながらいつも満車だ。また、再開発用地の暫定利用なので将来的にはなくなってしまう。一方、それなりの値段はするものの、UDXビル(500円/2時間、1000円/1日)と、マルチメディアAkiba(600円/1時間、以降300円/30分 ※ヨドバシカメラで5000円の商品を購入すると1時間無料)も充実している。くれぐれも駐禁には気をつけよう。

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