基本スペックは大きく異なったタイプCとタイプL アドバンストだが、ボディ自体は共通の流線型デザインを採用する。コネクタの種類やレイアウトも同じで、左右両側面と背面の3方向に装備するUSB 2.0端子などのユーザーフレンドリーな設計も受け継がれている。また、PCの電源を落とした状態でも電源が流れるパワーオフUSB充電機能(対応機器の詳細はこちら)を持つUSB 2.0端子を1ポート備える点も同様だ。ただし、ACアダプタの接続は必須で、iPodを充電するためには無償で提供される充電専用コネクタを使う必要がある(※10月23日にNECから発表された内容を受けて、一部追記をしました)。
快適に入力できるキーボードや、独特の構造で見やすいインジケータランプなどの装備も共通なので、詳細はLaVie G タイプL アドバンストのレビュー記事を参照してほしい。なお、右側のパームレスト部に内蔵されるFeliCaポートは直販モデルでは選択式で、標準装備となっているLC900/GDとは異なる。
直販モデルの醍醐味(だいごみ)はPCのスペックが自由に選べることだが、好み(または好みに近い)ボディカラーを選択できるのも購入時の重要なポイントになりつつある。その点、本機はLaVie G タイプL アドバンストの4色を上回る5色を展開している。この手のハイスペックモデルでカラーバリエーションが選べるモデルは意外と少なく、一見すると派手すぎる印象を持つかもしれないが、個性の演出に一役買ってくれそうだ。
具体的なカラーは、店頭モデルのパールホワイト、評価機のベルベットパープル、そしてスカイブルー、ビターブラウン、シャシンシルバーとなる。ただ、価格はパールホワイトが1050円で、それ以外は4200円となっている点には注意したい。
このほか、TV機能も無線LANを利用してワイヤレスでTVが楽しめる「AirTV」を選択できるが、LaVie G タイプL アドバンストでオプション設定される本体内蔵型チューナーは用意されない(これに合わせて、OSはWindows XP Media Center Edition 2005がBTOメニューから省かれている)。FeliCaポートは、LC900/GDでは標準装備となっているが、BTOメニューで外すこともできる。ただし、価格が3150円と低いうえ、増設に余計なスペースを必要としないため、ぜひ内蔵しておきたいところだ。
本機は最小構成でも18万8055円とほかのシリーズに比べて高めのスタートになるが、それだけマシンの性能は良好で、メインメモリの容量を1Gバイト以上にすればWindows Vista Premium Ready PCとなり、Windows AeroなどWindows Vistaで提供される機能を文句なく享受できる。Vista時代をにらんだハイパフォーマンスノートPCとして注目したい1台だ。
BTO内容と項目 | |
---|---|
CPU | Core 2 Duo T7200(2.0GHz) |
メモリ | 1024Mバイト(1Gバイト×1) |
HDD | 200Gバイト(100Gバイト×2) |
RAID | RAID 0 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
液晶ディスプレイ | 15.4インチワイド(非光沢) |
画面解像度 | 1920×1200ドット |
TV機能 | なし |
無線LAN | IEEE802.11a/g/b |
OS | Windows XP Home Edition(SP2) |
ソフトウェア | ミニマムソフトウェアパック |
カラー | ビターブラウン |
バッテリー | ニッケル水素 |
そのほか | 内蔵FeliCaポート、PC3年間メーカー保証サービスパック |
価格 | 28万1085円(キャンペーン非適用) |
価格は2006年9月29日現在 |
本機はデスクトップPCに匹敵する高いパフォーマンスを持つだけに、Pentium 4クラスのデスクトップPCからメインマシンを移行するための1台として構成してみた。
CPUは、店頭モデルのLC900/GDと同じCore 2 Duo T5600(1.83GHz)も選べるが、ワンランク上のCore 2 Duo T7200(2.0GHz)との差額が思ったより少なかった(1万605円)ことから、後者をセレクトした。作業効率を大きく左右する液晶ディスプレイは、迷わず1920×1200ドット(WUXGA)の非光沢タイプを選んだ。スーパーシャインビューEX2液晶と比べると輝度や発色では劣るが、広大な画面はやはり魅力的だ。
メモリはあえてデュアルチャンネル動作を捨てて1Gバイトのモジュールを1枚選択し、さらなる増設の余地を残す一方で、HDDはRAID 0の200Gバイトを選択しているのがポイントだ。FeliCaポートや無線LAN機能は有無を選択できるなど、カスタマイズの柔軟性は高い。ボディカラーは、店頭モデルにはないビターブラウンを選択し、格調高く仕上げてみた。
価格はやや高めになったが、デスクトップPCの代替として十分なスペックの1台に仕上がったので満足だ。予算に余裕があれば、本体にTVアンテナケーブルを接続せずに場所を固定されることなくTVが見られるAirTVを追加しても面白いだろう。
BTO内容と項目 | |
---|---|
CPU | Core 2 Duo T5600(2.0GHz) |
メモリ | 2048Mバイト(1Gバイト×2) |
HDD | 100Gバイト(100Gバイト×1) |
RAID | − |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
液晶ディスプレイ | 15.4インチワイド(非光沢) |
画面解像度 | 1920×1200ドット |
TV機能 | AirTV |
無線LAN | IEEE802.11a/g/b |
OS | Windows XP Home Edition(SP2) |
ソフトウェア | 標準ソフトウェアパック |
カラー | スカイブルー |
バッテリー | ニッケル水素 |
そのほか | − |
価格 | 28万9905円(キャンペーン非適用) |
価格は2006年9月29日現在 |
基本的な発想は、仕事をしながらTVやDVD-Videoを楽しみつつ(この時点で何かが間違っている気もするが)、Windows Vistaも余裕で乗りこなせる1台を目指した。
ながら見を楽しむには、TVやDVD-Videoの画面を表示させつつ、WebページやExcel、テキストエディタなどを同時に並べる必要があるため、画面解像度が少しでも高いほうがいい。逆に録画やDVD-Videoへのオーサリング作業はまったくしない(たとえ録画やDVD-Videoにしても見る時間がない)ので、HDD容量はそこそこで問題ない。次期OSのWindows VistaではRC1でかなり改善が進んでいるものの、やはりメモリ容量が多いほど快適に利用できる。
以上の点を念頭に置いてBTOしたのが右の表だ。CPUやHDDはそこそこで、メモリは最大搭載量の2Gバイトに、液晶ディスプレイも1920×1200ドットの非光沢タイプにしている。色域が広いスーパーシャインビューEX2も魅力だが、長い時間にわたって液晶ディスプレイを見ることを考えると、やはり非光沢が目に優しい。また、ワイヤレスでTVを気軽に楽しめるAirTVは非常に便利だ。
ボディカラーは、仕事中のうっぷんが少しでも晴れるように明るいスカイブルーをあえて選んでみた。もしHDDの容量が不足するようなことになっても、もう1基のHDDベイが空いているので、メーカーサポート外の行為となるが、ベアドライブを別途購入して自己責任で取り付けるつもりだ。
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