富士通のFMV-BIBLO LOOX U50WN(LOOX U)は、すでにこちらやこちらの別記事で紹介されているように、大手国内PCメーカーがUMPCとして初めて市場に投入する製品(発表自体は同じ富士通の企業向け「FMV-U8240」が先。また、製品展示は北京で行われたIDF Spring 2007が最初になる)だ。LOOX Uは、そのIDF Spring 2007でインテルが提唱した「Intel Ultra Mobile Platform 2007」を採用したPCとしても注目される。
内部に実装されたCPUのA110(開発コード名:Stealey)、チップセットのIntel 945GU Express(開発コード名:Little River)、サウスブリッジのICH7Uの姿については、こちらのリポートを参照していただくとして、この記事では、富士通が「UMPCといえどフルスペックのノートPCとしての仕様に妥協しない」と述べる、LOOX Uの外観と本体に用意されたインタフェースを中心に紹介する。

両手で持って親指でタイプしているLOOX U。UMPCという言葉からはこういう姿をイメージしやすいが、製品を説明してくれた富士通のスタッフによると「テーブルにおいてキータッチするのも使いやすい」とのことだった。キーピッチは14ミリ、ストロークは1.3ミリという仕様は初期のLOOX Sよりも余裕のある値だという
ポートリプリケータのインタフェースは右側面にUSB 2.0が1つ、背面にUSB 2.0が3つにVGA、LAN(100BASE-TX/10BASE-T)、電源コネクタが用意される。背面にあるU字型の金具は画像の状態から伸ばすことで、本体を取り付けてキーボードを打鍵しても後ろに倒れないように配慮されている
LOOX Uにはスタンドタイプ以外に携帯しやすい小型のポートリプリケータ(俗にいう“ブタのしっぽ”)も用意されている。LANとVGAのコネクタが用意され、出先で無線LANが使えないときのネットワークアクセスや、プレゼンテーションでプロジェクタに出力するときに重宝する
液晶ディスプレイを裏返してスレートPCとして使うことも可能。液晶ディスプレイの表示は回転できるため、縦表示やポインティングデバイスを下側に置いたスタイルも可能(画像ではポインティングデバイスが上側になっている)。LOOX Uには液晶ディスプレイの右上側にスタイラスが内蔵されている
筐体裏面からHDDとmini PCIスロットにアクセスできる。LOOX Uには2つのmini PCIスロットが用意されており、標準状態で無線LANモジュールが組み込まれている。データストレージは1.8インチ厚の30GバイトHDDで、カスタムメイドでMicrosoft Office Personal 2007を選択する場合は40Gバイトを搭載することになる。富士通ではLOOX UにおいてSSDの採用は当面のところないと説明している
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