――最後に、5年後の秋葉原像を聞かせてください。
小林氏 (5年後は)ちょうど再開発が終わる時期だから、ぼくはまだそれほど変わっていないと思う。空中歩道を含めた歩行者ネットワークは2009年の終わりにようやく完成して、開発エリアの台東区の部分に公園ができます。だから、5年後の2012年は、再開発の恩恵がそこそこ街に広がりきったくらいの時期でしょう。
――大きく様変わりするのは10年、15年後?
小林氏 ですね。5年後はあまり変わっていない。完了した行政計画が落ち着くのが、ちょうど2012年くらいなんですよ。秋葉原TMOは、悪戦苦闘しながらも機能し、いろいろチャレンジしているという感じ。ショップ発で変化を起こすことも可能だけど、現状の街を見回しても変化の芽が見えない。
大きく変わる可能性があるのは、旧日通ビルの周辺です。ソフマップワールドがもうすぐ完成して、まんだらけのビルもできる。ただ、旧日通ビル自体は、地下1階から2階までは多目的ホールとして開放されるけど、基本がオフィスビルなので、街の活性化の面ではあまり期待できないかも。この辺のエリアは5年とかからずに活性化して、ようやく変わり出す時期に入っていると思います。そう考えると、2012年はアキバが変化するための準備期間、過渡期と言えますね。
アキバが以前に比べて観光地化していることは確かです。観光客ありきの商売が出てくる可能性も高い。そういう要素を含めて、新しいビジネスを始めるチャレンジとアキバ発信の時代になるでしょうね。
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