Windows Liveの戦略に関しては、オンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループWindows Liveチームディレクターの小野田哲也氏が説明した。
Windows Live全体のトピックとしては、シングルサインオンに対応し、2007年秋にサイトのデザインを大幅に変更する予定だ。これにより、最初に「Windows Live ID」を使って1回ログオンすれば、Windows Liveとして提供される各種サービスに自由にアクセスすることが可能になる。また、Microsoft Updateを通じてWindows Live関連のアップデートが行える機能も追加される。


Windows Liveの各種サービス(写真=左)。Windows Liveではシングルサインオンを実現(写真=中央)。リニューアル後のWindows Liveでは、中央にコモンヘッダーと呼ばれるメニューが追加され、左端のWindows Liveロゴから各種サービスにアクセスできる(写真=右)2007年秋には「Outlook Express」および「Windowsメール」の後継バージョンとして、「Windows Live Mail」の投入を予定している。Windows Live Mailでは、Outlook ExpressやWindowsメールの各種設定をインストール時に引き継げるほか、複数のメールアカウントをまとめて管理することが可能だ。たとえば、ISPのPOPメールサービスに加えて、Windows Live HotmailなどのWebメールサービスへのアクセスにも対応し、異なるメールアカウントに届いたメールを画面上でドラッグ&ドロップして移動することもできる。また、アンチスパム技術も向上しているという。
Windows Live Hotmailも強化され、8月中に容量2Gバイトのメールボックスが倍以上に拡張される。また、オンラインストレージの「Windows Live SkyDrive」、OutlookからWindows Live Hotmailのアカウントにアクセスしてメール、カレンダー、連絡先を同期できる「Outlook Connector」、「Windowsフォトギャラリー」の後継版となる「Windows Live Photo Gallery」といったサービスの国内展開を予定している。そのほか、Windows LiveがWindows Mobile 6にプリンストールされることで、携帯端末での利用者増加も見込んでいる。


Windows Liveサービスのインタフェースは、企業や教育機関といった顧客向けにカスタマイズして提供することも可能だ(写真=左)。Windows Live Mailでは複数のメールアカウントを管理できる(写真=中央)。Outlook Connectorを利用すれば、Outlook上からWindows Live Hotmailへアクセスできる(写真=右)

Windows Live Photo Galleryでは2枚の写真を合成してパノラマ写真を作成したり、静止画をWindows Live Spacesに、動画をSoapboxに投稿できる(写真=左、中央)。Windows Mobile 6に搭載されたWindows Liveのデモ(写真=右)
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