昨年秋に10万円を切る手ごろな価格で登場し、人気を博した工人舎のミニPC「SA1F00A」。1キロを切る軽量ボディや、HDDに入手性が高くコストパフォーマンスに優れた2.5インチタイプを採用するなど“通”好みの仕様も好評を博した要因だろう。その後も、プラチナホワイトカラーモデルの追加や液晶ディスプレイにタッチパネルを備えたモデルの追加などバリエーションを増やしてきたが、6月26日に待望の新モデルSH6シリーズが登場。8月2日には32GバイトのSSDを搭載したモデルもラインアップに加わった。
SH6シリーズでは、プラットフォームを「Intel Ultra Mobile Platform 2007」に改め、標準でワンセグチューナーを内蔵したのが見どころだ。また、OSも従来のWindows XPからWindows Vistaに変更されるなど、これまでのコンセプトを引き継ぎつつ、性能を大幅にアップしながら、エントリーモデルは10万円を下回る9万9800円と従来の価格帯を維持しているのも見逃せない。
ここでは、発表時のニュース、試作機でのファーストインプレッションに続き、がらりと生まれ変わったSH6シリーズの中身に迫る。ちなみに、FMV-BIBLO LOOX Uとの比較特集記事はこちら(第1回 LOOX UとSH6の性能を見極める)、前モデルの分解記事はこちら(工人舎のミニノートPCを分解して、見た!)を参照してほしい。
製品を分解/改造すると、メーカー保証は受けられなくなります。内部で使用されている部品などは編集部が使用した製品のものであり、すべての個体にあてはまるものではありません。また、評価機ゆえ実際の製品とは異なる可能性があります。
前モデルはAMDの組み込み用CPUを使ったり、業務用の液晶ディスプレイを採用してコストダウンを図っていたが、本機ではインテルが提唱するIntel Ultra Mobile Platform 2007規格に準拠して汎用性を高めることで低価格化を実現している。
液晶ディスプレイは7インチワイドのままだが、解像度は800×480ドットから1024×600ドットに拡張され、キートップがぐらつきがちだったキーボードもパンタグラフ式になり、使い勝手が大きく向上したのがSH6シリーズのウリだ。もちろん重量は約993グラムと1キロを下回り、HDDも2.5インチのままなので購入後にさらなる大容量化も視野に入れられる(分解作業が必要で、メーカー保証も受けられなくなるが)。なお、キー数は77、キーストロークは1.5ミリを維持しているが、キーピッチは16.8ミリから15.9ミリに若干縮小した。
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