オープンイベントとなる第2部では、アキバのイベントでお馴染みのマイクロソフト 森洋孝氏が壇上に上がった。森氏は、まず2005年4月23日の「Windows XP Professional x64 Edition」について言及し、「あれから2年4カ月が経過し、以前より断然64ビットOSが使いやすい環境になってきました」と話した。
実際に森氏は、64ビット版Vistaの高性能ぶりを解説し、64ビット版Vista Ultimateで、32ビットOS用の「ロストプラネット」のデモを実行。「WOW64というエミュレーションで動作させていますが、まったく問題なく、スムーズに動いています」と、十分に64ビットOSが利用できる環境が整っていることを強調した。
さらに、無料でダウンロードして使える「Virtual PC 2007」についても、「デュアルブートもいいですけど、Virtual PC 2007なら再起動なしに複数のOSが使えますから、ぜひ試してください」とアピール。8Gバイトのメモリを搭載したマシンで、7個のOSを起動するデモを実行してみせた。各OSで動画再生などを行うと、さすがにもたつきが見られたが、「OSごとのメモリの割り当てをチューニングするのも楽しみの1つです」と話していた。
イベントに参加した数人のユーザーに感想を求めたところ、おおむね好意的な意見が聞かれた。特に第1回にも参加した男性は「今回のほうが“Vista”マニアっぽいですよね。前回は来ることろ間違えたかと思ってしまいましたから」と、イベントの方針転換に満足の様子だった。
ただ、PC関連イベント常連のある男性は「今回はVistaそのもののTipsが少なかったように思います。Windows Home Serverの価格、日本語版の登場時期なども不明なままですし。ゲーム関連の情報より、そういったネタを盛り込んでほしいですね。第1回のVista Tips的な内容と、今回の硬派なコンセプトが組み合わされば最高です。次に期待ですね」と、やや厳しめのコメントを残した。
Vistaマニアと一言でいっても、そこにはゲーマーやプログラマー、AVユーザーなどが含まれる。多機能な製品だけに、あらゆるマニアを満足させるのは至難のワザだ。ただし、参加者の多くが「次も行きたい」と語っている。主催者側は次回以降の予定が決まっていないと話していたが、次に期待するユーザーは多そうだ。
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