日本語入力システムの新バージョン「ATOK 2008 for Windows」では、「体感的変換精度の向上」をうたい文句に正常進化を果たした。具体的には、変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」の強化、「話し」言葉の変換精度向上、変換辞書の語彙(ごい)拡充が挙げられる。
細かいところでは、これまでは直前の文節のみアンドゥできたが、ATOK 2008ではさかのぼってのアンドゥ処理が可能になったり(未確定文字が100文字まで)、候補ウィンドウで複数の電子辞典がタブ形式で選べるようになったり、候補ウィンドウのデザインを変更できるようになったりと、ユーザビリティの向上も見逃せないところだ。
さらに注目したいのは、これまで「ATOKバリューアップサービス[ベータ]」として提供されてきた機能の一部実装だ。2007年8月にリリースされた「はてなダイアリー」のキーワードを参照できる「ATOKダイレクト for はてな[ベータ]をベースに拡張した「ATOKダイレクト」がそれで、プラグイン形式で機能を拡張可能なのが見どころだ。これにより、WebサービスAPIを使ったインターネット情報だけでなく、HDD上のローカル情報もATOKの入力画面で利用できるようになる。
発売と同時に提供されるのは「ATOKダイレクト for はてな」「ATOKダイレクト for goo」「ATOKダイレクト for 乗換案内」の3つがATOKバリューアップサービス[ベータ]でダウンロード公開の予定で、遅れて「ATOKダイレクト for Yahoo! JAPAN(仮称)」も追加されるとのこと。なお、プラグイン作成ツールも提供予定とのことだが、時期や配布方法などは未定だ。
いずれの製品も発売は2008年2月8日になっているが、本日より全国販売店や直販のJust MyShopで予約受付が開始(ライセンスは本日より先行受注開始)されている。また、2007年12月14日から2008年2月7日まで、Just Suite 2007や一太郎2007を購入すると、特別価格でバージョンアップが行える「安心バージョンアップ」が行われる予定だ。
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