“液冷でオーバークロック上等”なゲーミングPC──ツクモ「GIGABYTE EAGLES」加速装置はTURBO KEY(3/3 ページ)

» 2007年12月19日 11時55分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
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最高峰のうたい文句は伊達ではない

GPU-Zの画面

 ハイエンドパーツで構成し、さらにオーバークロックまで行っている本機の実力はいかなるものなのか。ベンチマークテストはTURBO KEYのありとなしの両方で測定した。なお、本シリーズはすべてプリインストールOSがWindows XP Professional(SP2)であるため、Windows XP Professional(SP2)環境でのテストになっている点に注意してほしい。

 結果を見ていくと、PCMark05のスコアはまさに圧巻といえる。総合スコア(PCMarks)の9601という数字はなかなか見られない数字だろう。CPU、Memory、Graphics、HDD、すべてのスコアが非常に高い水準にある。なお、TURBO KEYなしと比べると、CPU、Memoryの項目で約20%スコアアップしており、これはCPUのオーバークロック幅ときっちり同じである。

 ゲーム系のベンチマークテストでは、GPUの性能が大きく影響するためCPUのオーバークロックによる効果は少ないが、GPUにGeForce 8800 GTXを搭載しているだけに、どれも非常に優秀な成績を残している。強力なハードウェアを要求することで有名な最新ゲームタイトル「Crysis」も十分楽しめるレベルにある。最高峰のうたい文句は伊達ではない。

左からPCMark05、3DMark06(1280×1024ドット/解像度別)のテスト結果。いずれも優れた成績を残しているのが分かる

左から、FFベンチ、Crysisの結果

 オーバークロックは自作ユーザーの間でもちょっとしたブームになっているが、本機の場合はTURBO KEYを使うことで面倒な試行錯誤を経ずに簡単にオーバークロックを実現しているのがアドバンテージだ。しかも長期間安定して常用させるとなると、生半可な知識では不可能である。液冷システムを筆頭に冷却装置があらかじめセットになっているのも大きなメリットといえるだろう。

 この突出したパフォーマンスは、ゲームプレイヤーはもちろんのこと、クリエイターにとって大きな魅力だ。本機ではさらに液冷システムにより静粛性も兼ね備えており、自作PCのトレンドを取り入れつつ性能や品質へのこだわりを盛り込んだパーツ構成も含めて、34万8000円という価格も納得がいく、高い付加価値を持つ製品に仕上がっている。

 購入時のBTOに対応していないのは残念なところだが、それだけコンセプトがしっかりとしているからとも言えるだろう。その代わり、周辺機器はハイグレードな製品が選べ、液晶ディスプレイは2560×1600ドット表示対応の30インチワイドクラスから1920×1200ドット表示の24インチワイドまで、キーボードやマウス、スピーカーもゲーミング用を中心に充実している。クリエイター向けにペンタブレットが用意されているのも見逃せない。

 「液冷システム」「標準でクロックアップ」「ウルトラハイエンドPC」というキーワードを見ていくと、直接的なライバルはデルの「XPS 720 H2C」が挙げられるだろうが、性能に不満はなく、拡張性は本機がリードする格好だ。さらに秋葉原のツクモパソコン本店またはツクモ DOS/Vパソコン館で実機に触れられるほか、全国に展開しているツクモ各店でも取扱中だ。標準で1年間の無償修理保証が付いており、「高いお金を出して購入するからには、自作PCに簡単に負けてしまうようなPCでは物足りない」というように考えている人には最適な存在ではないだろうか。

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