Macworld Expoで一番“熱い”のはマイクロソフトかもMacworld Conference & Expo 2008(2/2 ページ)

» 2008年01月18日 17時02分 公開
[林信行,ITmedia]
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ブログマーケティングで成功

シェリダン・ジョーンズ氏(左)とジェフ・プライス氏(右)

 今回のOffice 2008 for Macのリリースに備えて、マイクロソフトのMacintosh Business Unit(通称、Mac BU)は、開発者ブログの「Mac mojo」や、ティーザーブログの「OfficeForMac.com」、Microsoft Office for Macを使ったアート作品を集めたWebサイト「art of office」などを次々と立ち上げて、Webコミュニティを盛り上げ続けた。

マイクロソフトは開発者ブログのパイオニアとしても有名だが、Mac BUは開発者ブログ以外にもティーザーサイトなどいくつかのサイトを用意。極めて異色だったのは、Officeで作ったアート作品を一堂に集めた「art of office」というサイト。必見だ

 「Mac BUはOffice 2008 for Macの機能を、1年前のMacworld Expoですでにプレスに公開していた。これは大きな話題を呼んだが、その一方で、一時的な話題として忘れ去られてしまう危険もあった。発売までの1年近いあいだ、どうやってユーザーの関心を保ち続ければいいのか。その答えがWebを使った“バズ”作りだった」――Mac BUのグループマーケティングマネージャー、シェリダン・ジョーンズ氏は、一連のWebコミュニティ作りの経緯をこのように振り返る。

 Office 2008 for Macのリリースを受けて、Mac mojoなどのWebサイトはURLも新たに仕切り直しているところのようだが、これからのMac BUは広告展開に力を入れるという。

 「“Simplify your work.”というキャッチフレーズを使った広告を、全世界同時で積極的に展開していく予定です」とジョーンズ氏は語る。

シンプルな作業とディスカバラビリティに注力

Expo会場を歩くと「Simplify your work.」と書かれた黄色いバナーが目を引く。Office 2008 for Macの新キャンペーンだ

 実際、「Office 2008 for Mac」ではその広告コピー通り、作業のシンプル化に力を入れてきた。

 「新しいOfficeでは、最終的な成果(プレゼンテーションのスライドや印刷する書類)を美しく仕上げることと、書類に加えるほとんどの要素を1クリックで呼び出せることに力を注いだ」とジョーンズ氏は語る。

 プロダクトユニットマネージャのジェフ・プライス氏によれば、今回のOfficeを開発するにあたって苦労したことは2つあるという。

 1つはUniversal Binary化(PowerPCとIntelへの同時最適化)と、OpenXMLファイルフォーマットのサポート。Universal Binary化では、アプリケーションのソースコードそのものを見直し、書類のOpenXML化では作成する書類データを細かく見直すことになった。このUniversal Binary化で、Office for Macの動作速度は約30%向上したという。Intel MacのRosettaを使った動作との比較では、2倍から3倍のスピードアップが見込める。

 そしてもう1つは、ユーザーインタフェースの改良だ。「これまでのOfficeは、機能がたくさんあるにも関わらず、多くのユーザーは自分がやりたい作業をどうやって実現すればいいのか分からず、その目的に必要な機能があるのかどうかさえ分からなかった。今回のOffice for Macでは、ユーザーに必要とされている機能を見つけやすくすることに力を入れた」とジョーンズ氏は言う。

 もちろん、必要とされる機能や頻繁に使う機能は人によって違う。このため、新しいOffice for Macでは、使わない機能をパレットやメニューから外す形で、カスタマイズができるようになっている。

Microsoft MessengerのMac版は、2008年の後半にリリース予定

 こうした成果が評価されてか、Office 2008 for Macは飛ぶように売れており、米国amazonのソフトウェア売り上げランキングでも1位に輝いている。

 なお、マイクロソフトのブースでは、オーディオやビデオに対応したMac版Messenger 7も2008年後半に登場予定として簡単に紹介されていた。ただし、こちらはアプリケーションの開発以前に、Windows Live Messenger環境の整備など、インフラ側の準備も必要なため、リリースにはまだしばらく時間がかかるということだった。


 日本国内向けの情報として1つ付け加えておくと、マイクロソフトは1月19日から全国のApple Storeで、Office 2008 for Macのイベントを開催する。また、2月1日には完全招待制のパーティ「Office 2008発売記念プレミアム・セッション」を行う予定だ。

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