802.11nドラフト2.0無線LANルータの本命か!?――「AtermWR8500N」実力診断(前編):アンテナ内蔵で設置性アップ(2/2 ページ)

» 2008年01月21日 11時30分 公開
[織田薫,ITmedia]
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セキュリティ機能はAtermWR8400N譲り

 セキュリティ機能は、基本的にAtermWR8400Nの機能を踏襲している。異なるのはAtermWR8400Nに搭載されていた「スーパーセキュリティモード」が省略されている点くらいだ。スーパーセキュリティモードは、ディップスイッチにより、ワンタッチでESS-IDステルスとMACアドレスフィルタリングを有効にする機能だが、家庭内の環境で利用する場面はあまりないだろう。MACアドレスフィルタリングやESS-IDステルスの機能自体は備えているので問題ない。

 無線LANのセキュリティは、WPA-PSK(TKIP/AES)とWEP(152/128/64ビット)に対応しており、AtermWR8400Nと同様にWPA2には未対応だ。また、仮想的に2つのSSIDを設定するマルチSSID機能が用意されているので、1台の無線LANルータで異なる2つの暗号化方式を利用できる。マルチSSID機能を利用すれば、PCや家庭用ゲーム機器はAESで接続し、ニンテンドーDSはWEPで接続するといった使い分けができるので便利だ。

 ネットワークのセキュリティ機能としては、IPパケットフィルタリングや、不正アクセス検出機能などが搭載されている。また、有償サービスになるが、ネットスターの「インターネット悪質サイトブロックサービス」にも対応している。

らくらくスタート機能でセットアップは簡単

 ユーザビリティの面はAtermWR8400Nと同様で、本体のらくらくスタートボタンを利用した「らくらくネットスタート」機能と「らくらく無線スタート」機能が用意されており、クライアント側のPCは「Atermサテライトマネージャ」を用いて設定できる。

 らくらくネットスタートは、無線LANルータの初期設定を行うときに利用する機能だ。らくらくスタートボタンを押しながら電源を入れることで、無線LANルータのWANとLANの接続設定がほぼ自動で行える。無線LANルータが接続されたネットワーク環境を自動的に判別して、「PPPoEルータモード」「ローカルルータモード」「アクセスポイントモード」の中から適切なモードを選択してくれる仕組みだ。

 ちなみに「アクセスポイントモード」を自動判別できるのはAtermだけの強みで、プロバイダからレンタルなどでブロードバンドルータ付きモデムなどが導入されている環境でも、簡単にセットアップを行える。

 「らくらく無線スタート」は、バッファローのAOSSやWPSと同様にSSIDや暗号化キーの設定を自動的に行う機能だ。NECアクセステクニカの製品だけでなく、ニンテンドーDSやWii、PSP、プレイステーション 3にも搭載されており、他社製品でもボタンを押すだけで簡単に無線LANの設定を行うことができる。このほか、バージョンアップでWPSにも対応する予定だ。

らくらく無線スタートは音声解説つきで、案内に従ってAtermWR8500Nのボタンを押すだけで、簡単に無線LANの設定が完了する

 クライアントの設定を行うAtermサテライトマネージャでは、「ネットワーク一覧」タブでアクセスポイントの一覧を表示できるほか、チャネル状態の表示や受信強度/送受信レートのグラフ表示が可能だ。通信速度にこだわるならば、このツールでチャネルの使用状況や送受信速度を積極的にチェックするとよいだろう。

Atermサテライトマネージャでは、「ネットワーク一覧」タブでアクセスポイントの一覧を表示できるほか、チャネル状態の表示や受信強度、送受信レートのグラフ表示も行える

 無線LANルータの各種設定はWebブラウザを使用して行う仕組みで、メニューの構成などはAtermWR8400Nとほぼ同じだ。メニュー項目が左側に統一されており、設定変更の反映が即座に行われるので総じて使いやすい。

 なお、起動時に周囲にある無線LANアクセスポイントをチェックし、電波干渉の影響が少ないチャネルを自動選択して接続する「オートチャネルセレクト」機能も継承している。工場出荷時は、2.4GHz帯のみデュアルチャネルを有効にした自動選択を行うが、設定の変更により2.4GHz帯と5GHz帯を横断的にサーチして自動選択することも可能だ。

Webインタフェースも「AtermWR8400N」とほぼ同じで、メニューが左側に統一されて使いやすく、設定変更の反映は高速でストレスを感じさせない。ネットスターの「インターネット悪質サイトブロックサービス」にも対応する


 今回はAtermWR8500Nの概要説明に終始したが、後編ではAtermWR8400N/WZR-AMPG300NHとの機能比較、ベンチマークテストによってその実力を明らかにしていきたい。

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