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» 2008年06月30日 17時00分 公開

Radeon HD 4800シリーズが「新世代」な理由(後編) (2/2)

[笠原一輝,ITmedia]
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「600ドル」で比べればRadeon HD 4870はGeForce GTX 280を超える

 Radeon HD 4800シリーズは、現時点でRadeon HD 4870とRadeon HD 4850の2モデルがラインアップに用意されている。

Radeon HD 4870 Radeon HD 4850
製造プロセスルール 55ナノメートル
統合型シェーダユニット 800
テクスチャユニット 40
レンダーバックエンド 16
エンジンクロック 750MHz 625MHz
シェーダクロック 750MHz 625MHz
メモリクロック 3.6Gbps相当(GDDR5) 2Gbps相当(GDDR3)
メモリ帯域幅 115.2GB/秒 63.6GB/秒
浮動小数点演算能力 1.2TFLOPS 1TFLOPS
システムバス PCI Express x16 Gen2
Direct3D 10.1
テッセレーションユニット 対応
UVD2 対応
PowerPlayサポート 対応

 2つのモデルで違うのは、コアクロック、メモリクロック、そしてサポートするメモリになる。クロックが異なるためか、クーラーユニットのデザインもRadeon HD 4870がデュアルスロット、Radon HD 4850はシングルスロットという違いもある。Direct3Dの対応は、前世代と同じDirect3D 10.1となっている。トランジスタ数はともに9億5600万、ダイサイズも両者260平方ミリで、TSMCの55ナノメートルプロセスルールを利用して製造される。

 AMDが公開したベンチマークテストの結果では、Radeon HD 4850はGeForce 8800 GTSを1.3〜1.7倍程度上回り、Radeon HD 4870はGeForce 9800 GTXを1.4〜1.8倍程度上回るとされている。さらにCrossFireXを構成した2枚組みでは、価格が合わせて600ドル前後となるRadeon HD 4870と単体で600ドル程度とされている「GeForce GTX 280」との比較で、Radeon HD 4870は3DMark Vantageが35%ほど高速になるほか、2枚で400ドル程度となるCrossFireX 構成のRadeon HD 4850と単体で400ドル程度といわれている「GeForce GTX 260」との比較ではRadeon HD 4850が3DMark Vantageで45%高速であるという。

GeForce 8800シリーズとRadeon HD 4850との性能比較
GeForce 9800 GTXとRadeon HD 4870との性能比較
各価格帯での性能比較

今後7週間で「RV770の2 in 1」のR700が登場?

 OEMメーカーの情報によれば、AMDはRV770の廉価版となる「RV740」「RV730」などのバリュークラスモデルを計画しているほか、R700の開発コードネームで呼ばれるデュアルGPU版を計画している。

 AMD 上級副社長兼グラフィックス製品事業部ジェネラルマネージャのリック・バーグマン氏は「R700には2つのRV770が搭載される。GDDR5メモリを採用し、PCI ExpressのブリッジチップもGen2になり、GPU間の接続も改良される。これらのおかげで、1枚のグラフィックスカードで2TFLOPSを実現することになる」と延べ、R700の概要を紹介した。なお、R700でもCrossFire Xがサポートされるので、R700を2枚組み合わせた4GPU構成も可能になる。

 バーグマン氏が公開した資料によると、R700で測定した3DMark Vantegeの総合スコア(Extreme)は「12515」となっていた。バーグマン氏によれば、R700に関しては、今後7週間の間に出荷されることが計画されているので、よりハイエンドな製品を探すユーザーにとっては、こちらを待つというのも1つの選択肢になるだろう。

R700の詳細を説明するスライド。Radeon HD 3870 X2のようなデザインになるという
R700のベンチマーク結果とGPU-Zの表示、ハイエンドユーザーならStay tune?
R700のGPU-Zの表示。Radeon HD 4870とほぼ同じと思われる

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