2画面+水冷の旗艦AVワイドノート――「FMV-BIBLO NW」2009年PC春モデル

» 2008年12月15日 11時00分 公開
[ITmedia]

さまざまな操作をサポートする「タッチスクエア」

FMV-BIBLOの2009年春モデルで最上位に位置する「FMV-BIBLO NW/C90D」

 「FMV-BIBLO NW」シリーズは、富士通が2009年春モデルで初めて投入する新しいハイエンドノートPCだ。店頭販売向けには「NW/C90D」の1モデルが12月26日に発売される。価格はオープン、実売価格は25万円前後の見込みだ。プリインストールOSはWindows Vista Home Premium(SP1)、オフィススイートはOffice Personal 2007(SP1)を採用する。

 最大の特徴は、1366×768ドット表示/アスペクト比16:9の16型ワイド液晶ディスプレイに加えて、キーボードの上部に「タッチスクエア」と名付けられたタッチパネル式のサブディスプレイを搭載したことにある。

 タッチスクエアは480×272ドット表示(ディザリングによる約1677万色表示)の4型ワイド液晶ディスプレイで、ランチャー機能、テレビやDVD再生時のリモコン機能、テレビやDVD、写真データのビュワー機能を持つ。Windows上ではメインディスプレイの下に置かれたセカンドディスプレイとして認識されている。

1366×768ドット表示/アスペクト比16:9の16型ワイド液晶ディスプレイは、高色純度・高輝度・低反射・広視野角をうたう「スーパーファインDXII液晶」を採用(写真=左)。10キー付きキーボードの上部にサブディスプレイの「タッチスクエア」を配置している(写真=中央)。タッチスクエアの「スタートモード」では、最大15個のアプリケーション、フォルダ、お気に入りを登録でき、指1本で起動できる(写真=右)

タッチスクエアの「Menu」ボタンに触れると、複数のモードが選択できる(写真=左)。画像データのビュワーとして利用でき、指を画面上で左右にスライドさせると画像が切り替わり、上方向にドラッグするとメインディスプレイに表示される仕組みだ(写真=中央)。デジタル放送やWinDVDで再生する動画をタッチスクエアに表示することも可能だ。メインディスプレイでデジタル放送や動画コンテンツを視聴する場合は、タッチスクエアをミニリモコンとして利用できる(写真=右)

静音性に配慮して水冷ユニットを採用

Blu-ray Discドライブを装備し、テレビ視聴や動画再生が手軽に行えるようにリモコンも付属する

 新設計のボディは映像コンテンツを静かに視聴できるように、FMV-BIBLOとしては初めて水冷ユニットを採用した。また、地上/BS/110度CSデジタル放送対応のテレビ機能や、BD-Rに最大4倍速、2層BD-R/BD-REに最大2倍速で書き込み可能なBlu-ray Discドライブを搭載し、これにアスペクト比16:9の16型ワイド液晶ディスプレイを組み合わせることで、AV機能にこだわっている。

 地デジ視聴・録画ソフトは「DigitalTVbox」を採用し、ダビング10に対応。HDDに録画したデジタル放送をBlu-ray Discに書き出すことも可能だ。デジタル放送を保存したBD-RE/BD-RE DLのオンディスク編集に対応したオーサリングソフト「DVD MovieWriter」も備えている。

底面のネジ止めされたカバーを開けば、2基のSO-DIMMメモリスロットとHDDにアクセスできる

 基本スペックは、CPUにCore 2 Duo P8600(2.4GHz/FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)、チップセットにグラフィックス機能のIntel GMA 4500MHDを統合したIntel GM45 Express、メインメモリにPC3-8500 DDR3 SDRAM(1Gバイト×2)を採用。HDD容量は320Gバイト(5400rpm)だ。

 ネットワーク機能はIEEE802.11b/g/nの無線LAN(11nはドラフト2.0)と1000BASE-Tの有線LANを内蔵。主なインタフェース類は、USB 2.0×4、eSATA、4ピンのIEEE1394、アナログRGB出力、HDMI出力、サウンド関連、SDメモリーカード(SDHC)/メモリースティックPRO対応スロット、ExpressCard/54スロット、指紋センサーを装備する。

前面にはSDメモリーカード(SDHC)/メモリースティックPRO対応スロットと無線LANのスイッチが並ぶ(写真=左)。背面に有線LAN、アナログRGB出力、HDMI出力、テレビアンテナ入力を用意している(写真=右)

左側面にBlu-ray Discドライブを内蔵(写真=左)。ほとんどのインタフェースは右側面に集中している(写真=右)

 本体サイズは385(幅)×276.5(奥行き)×36.9〜49.4(高さ)ミリ、重量は約3.4キロ。バッテリー駆動時間は約1.1時間をうたう。

 なお、同社直販の「WEB MART」では、Core 2 Duo P9500(2.53GHz/FSB 1066MHz/2次キャッシュ6Mバイト)のCPUや最大4GバイトのHDD、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ、無線LAN、オフィススイートの有無などが選べる。

FMV-BIBLO NWの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
FMV-BIBLO NW NW/C90D 2スピンドル 新シリーズ Core 2 Duo P8600(2.4GHz) 2048MB(DDR3) 320GB Home Premium(SP1) 25万円前後
FMV-BIBLO NWの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
FMV-BIBLO NW NW/C90D 16型ワイド 1366×768 Intel GM45 BD-R/RE対応Blu-ray Disc チップセット内蔵 3波デジタル 約3.4キロ

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