富士通の2スピンドルモバイルPC「FMV-BIBLO LOOX R」シリーズの2009年春モデルは、従来の2モデルという構成はそのままに、ストレージの強化が主なマイナーバージョンアップが行われた。ラインアップは、Windows XP Professionalへのダウングレード用リカバリディスクが付属したWindows Vista Business (SP1)採用の上位機「R/C70」と、Windows Vista Home Premium (SP1)の下位機「R/C50」で、いずれも12月19日に発売される。予想実売価格は前者が28万円前後、後者が23万円強の見込みだ
具体的な変更点は、R/C70のストレージに店頭モデルでは初めて容量128GバイトのSSDを、R/C50では容量320Gバイトの2.5インチHDD(5400rpm)を搭載する。それにともない、バッテリー駆動時間がR/C70は約8.2時間、R/C50は約8時間に延び、重量はR/C70が約1.27キロ(従来は約1.3キロ)、R/C50が約1.3キロとなった。
そのほかの仕様は従来機を引き継いでおり、CPUは超低電圧版Core 2 Duo SU9300(1.2GHz)、チップセットにIntel GMA 4500MHDグラフィックスコア内蔵のIntel GS45 Express、メインメモリがPC3-6400 DDR3 SDRAMの2Gバイト(1Gバイト×2)となる。1280×800ドット表示対応の12.1型ワイド液晶ディスプレイ(高輝度・低反射スーパーファイン液晶)や、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ、ジェスチャー機能付きのタッチパッド、Office Personal 2007 with PowerPoint 2007(SP1)のプリインストールも同様だ。
ネットワーク機能は2モデルとも1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LAN、FAXモデムを装備し、R/C70はIEEE802.11a/b/g/n(11nはドラフト2.0準拠)の無線LAN機能とBluetooth 2.1+EDR、R/C50はIEEE802.11b/g/n(11nはドラフト2.0準拠)の無線LAN機能を装備する。
なお、直販のWEB MARTでは液晶ディスプレイ天面のカラーバリエーションが選べ、店頭向けモデルのグロスブラックのほか、クリムゾン、ピンクゴールド、ターコイズブルー、ジャパンブルーが用意されている。そのほか、ノングレア液晶や4Gバイトメモリ、無線WAN(NTTドコモのFOMA HIGH-SPEEDに対応)、光学ドライブやFAXモデム、オフィススイートの有無などを選択することも可能だ。
FMV-BIBLO LOOX Rの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-BIBLO LOOX R | R/C70 | 1スピンドル | SSD採用 | Core 2 Duo SU9300(1.2GHz) | 2048MB(DDR3) | SSD 128GB | Business(SP1) | 28万円前後 |
R/C50 | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo SU9300(1.2GHz) | 2048MB(DDR3) | 320GB | Home Premium(SP1) | 23万円強 | |
FMV-BIBLOの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-BIBLO LOOX R | R/C70 | 12.1型ワイド | 1280×800 | Intel GS45 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約1.27キロ |
R/C50 | 12.1型ワイド | 1280×800 | Intel GS45 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約1.3キロ | |
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