「インテル活躍しすぎ(笑)」な2008年のアキバ電気街――PCパーツ編5分で分かった気になるアキバ事情(3/4 ページ)

» 2008年12月31日 18時46分 公開
[古田雄介,ITmedia]

7〜9月:SSDとRadeon HD 4000シリーズが躍進、嵐のWindows Home Server深夜販売も

AMDのGPU事業を指揮するリック・バーグマン氏がアキバを来訪。Radeon HD 4000シリーズの好調ぶりを背景に、PCパーツショップを巡るゲリライベントを行った

 Radeon HD 4000シリーズの快進撃は6月から続く。7月にハイエンドのRadeon HD 4870搭載カードが3万6000円前後で登場し、ライバルの「GeForce GTX 280/260」が価格改定をするほどの圧倒的な人気を見せつけた。9月に登場したミドルレンジの「Radeon HD 4670/4650」でも、4670が1万円台後半、4650が1万円前後と強力なコストパフォーマンスを誇り、誰しもが“Radeon復興”を認めることになる。

 この時期はストレージ関連パーツの動きも目立っていた。HDDは1Tバイトモデルが1万円強で購入できるようになり、500Gバイトから売れ筋の移行が始まっている。その一方で、高額のためにニッチな存在に留まっていたSSDが大きく躍進する。9月に入ると、30Gバイトクラスのモデルが3万円以下で販売されるようになった。加えて、リード最大240Mバイト/秒という超高速なSSD「X25-M Mainstream SATA SSD(SSDSA2MH080G1C5)」がインテルから登場したことで、SSDに感心を持つユーザーが増え、普及のスピードを一気に高めていく。

 なお、8月30日には家庭向けのサーバOS「Windows Home Server 日本語版」が販売解禁となっている。複数のPCと連携して使うことを想定したやや限定的な用途のOSのため、大々的なヒットには結びついていないが、クレバリー2号店は「アキバではコンシューマーOSの解禁日に深夜販売をする伝統があるんです」と深夜販売を敢行。運悪く嵐が直撃したことで、集まったユーザーは9人に留まったが、最後まで堂々と販売しきった。

インテル「X25-M Mainstream SATA SSD(SSDSA2MH080G1C5)」。9月初旬からデモ機を展示するショップが増えた(写真=左)。8月30日0時、クレバリー2号店で「Windows Home Server 日本語版」の深夜販売が行われた(写真=中央)。マイクロソフト「Windows Home Server 日本語版」(と、クレバリー2号店の特典)。FDDとのセット価格で2万3000円前後となっていた(写真=右)

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