Radeon HD 4000シリーズの快進撃は6月から続く。7月にハイエンドのRadeon HD 4870搭載カードが3万6000円前後で登場し、ライバルの「GeForce GTX 280/260」が価格改定をするほどの圧倒的な人気を見せつけた。9月に登場したミドルレンジの「Radeon HD 4670/4650」でも、4670が1万円台後半、4650が1万円前後と強力なコストパフォーマンスを誇り、誰しもが“Radeon復興”を認めることになる。
この時期はストレージ関連パーツの動きも目立っていた。HDDは1Tバイトモデルが1万円強で購入できるようになり、500Gバイトから売れ筋の移行が始まっている。その一方で、高額のためにニッチな存在に留まっていたSSDが大きく躍進する。9月に入ると、30Gバイトクラスのモデルが3万円以下で販売されるようになった。加えて、リード最大240Mバイト/秒という超高速なSSD「X25-M Mainstream SATA SSD(SSDSA2MH080G1C5)」がインテルから登場したことで、SSDに感心を持つユーザーが増え、普及のスピードを一気に高めていく。
なお、8月30日には家庭向けのサーバOS「Windows Home Server 日本語版」が販売解禁となっている。複数のPCと連携して使うことを想定したやや限定的な用途のOSのため、大々的なヒットには結びついていないが、クレバリー2号店は「アキバではコンシューマーOSの解禁日に深夜販売をする伝統があるんです」と深夜販売を敢行。運悪く嵐が直撃したことで、集まったユーザーは9人に留まったが、最後まで堂々と販売しきった。
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