GIGABYTEのブースでも、広いスペースを用意してNetbookの展示が行われている。日本ではなかなか姿を見ることがないGIGABYTEのNetbookだが、ヨーロッパでは積極的にビジネスを展開しているという。
そのGIGABYTEのNetbookで日本の来場者に注目されていたのが、「Booktop」と呼ばれるラインアップだ。Booktopは単体で通常のクラムシェルタイプのNetbookとして使えるが、標準で付属するスタンドのようなポートリプリケータに本体を「立てる」ことで、ポートリプリケータに接続したキーボードやマウス、そして外付けディスプレイを利用できるようになる。屋外ではノートPC、屋内ではデスクトップPCとして使える柔軟性が特徴だ。

GIGABYTEのNetbookラインアップM1022シリーズ。奥に見えるのが標準で付属するポートリプリケータで、このユニットに本体を立てることでNettopとしても使えるようになる。本体とポートリプリケータの接続は起動中でも可能だ
M1022上位モデルの左側面と右側面。本体にはUSB 2.0×3、アナログRGB出力、4-in-1カードスロット、ExpressCardスロットが用意されるほか、無線接続としてBluetooth、IEEE 802.11b/g/n、さらに3Gモジュールも内蔵できるCeBIT 2009では、Booktopの新モデルとしてM1022のラインアップが展示されていたが、それらのラインアップもいくつか注目したいスペックを採用している。CPUはこれから発表される予定のAtom N280、そして、チップセットには、いまのところ「GN40」と呼ばれているAtom対応次期チップセットが搭載されていた。
GN40はIntel 4シリーズのAtom対応版といわれ、統合されるグラフィックスコアはIntel GMA 4500MHDの系列になるものと考えられている。展示されていたBooktop M1022シリーズはGN40を搭載した構成で動いていた数少ない機材だ。
また、新しいM1022ラインアップのうち、上位モデルは画面サイズはほかのモデルと同じ10.1型ワイドのままで、1366×768ドットというNetbookの中で最も高い解像度表示を実現している。

M1022上位モデルのデバイスマネージャーとシステムプロパティ。デバイスマネージャーで、CPUはAtom N280、ディスプレイアダプタにIntel 4シリーズ、IDEコントローラにICH9Mとあるのに注目したい
M1022の上位モデルでは、10.1型ワイド液晶ディスプレイで1366×768ドット表示が可能になっている。このサイズの液晶ディスプレイとNetbookでは最も解像度が高いモデルの1つといえるだろう(これを上回るのはVAIO type Pぐらいか)M1022シリーズは、すべてのモデルで10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、解像度は1024×576ドット(M1022)、1024×600ドット(M1022G)、1366×768ドット(M1022P)。最軽量モデルのM1022では、ボディサイズが250(幅)×170(奥行き)×20.8(厚さ)ミリ、重さが860グラム。60/80Gバイトの1.8インチHDD、または、4/8GバイトのSSDを搭載する。上位モデルのM1022GとM1022Pは、ともにボディサイズが265(幅)×180(奥行き)×27.2〜31.3(厚さ)ミリ、重さが1.3キロ。160/250/320Gバイトの2.5インチHDDを搭載する。
GIGABYTEのスタッフによると、ヨーロッパ、台湾、米国では4月までに出荷を開始する予定だが、日本向けについては未定という。ただ、日本でも5月にローンチイベントを行う可能性があるとも説明していた。
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