PCとしての性能は、ベーシックモデルに位置付けるモデルながらもかなり高い。CPUにCore 2 Duo P8700(2.53GHz)、4Gバイトのメインメモリ(2Gバイト×2、DDR2-800)、400GバイトのHDD(Serial ATA/5400rpm)を搭載し、インターネットやOfficeはもちろん、おおむねの作業を機敏にこなす。HDMI出力端子を備えるので、別途外部の高解像度ディスプレイや同社のREGZAシリーズなどの家庭用テレビへ画面を表示することも可能だ。
ベンチマークテストの結果は、同じく夏モデルでCore 2 Duo P8700(2.4GHz)を搭載する「Qosmio F50/86J」とより若干高い値となった。ecoモードはAV系機能利用時に使うシーンは少ないものの、CPUのクロックダウンやディスプレイの明るさ、飾り要素のロゴやタッチセンサーキーのイルミネーション消灯などを施し、消費電力を通常モードの約30ワットほどから20ワットほどに抑えられる。
ベンチマークテスト | dynabook TV/68J2(高パフォーマンス) | dynabook TV/68J2(ecoモード) | |
PCMark05 | PC Mark | 4478 | 1988 |
CPU | 6091 | 1776 | |
Memory | 5105 | 1996 | |
Graphics | 2422 | 1190 | |
HDD | 3849 | 3725 | |
3DMark05 (1024×768ドット) | 3DMark Score | 1547 | 508 |
CPU Score | 8052 | 2472 | |
3DMark06 (1024×768ドット) | 3DMarks | 1033 | 434 |
SM2.0 | 301 | 124 | |
HDR/SM3.0 | 423 | 184 | |
CPU Score | 2059 | 602 | |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 | Low | 3431 | 1225 |
High | 2271 | 914 | |
Windows Vista起動時間 | 起動 (ようこそ画面まで) | 35.3秒 | |
起動 (タスクトレイが表示され、 砂時計ポインタから 通常のポインタになるまで) | 1分2秒 | ||
休止状態への移行 | 22.2秒 | ||
休止状態からの復帰 | 37.0秒 | ||
スタンバイへ移行 | 5.1秒 | ||
スタンバイからの復帰 | 3.4秒 | ||
シャットダウン | 16.0秒 |
dynabook TV/68J2の想定実売価格は18万円半ばとなる。昨今、“お手軽ノートPC”として購入するには少々高価かなと思え、ほぼ同サイズ、同クラスのデジタルテレビチューナー搭載モデルを望むなら、SpursEngineとAVCREC機能も備わる「Qosmio F50」シリーズなどもあるので、選択は悩ましい(ただ、2009年7月現在、16万円台[+D Shoppingで最安値を調べる]で販売するWeb店舗などもある)。
とはいえPCとして見ると、据え置き型ノートPCのスタイルで基本的なインターネット利用を中心とするユーザーはほぼ不満は生じであろう高い基本性能を備えている。メインストリームのdynabook TXシリーズに「どうせなら地デジも欲しい」と考える人、かつWindows 7への優待アップグレード対応機種の導入を検討する人に向くシリーズと言える。
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