第3回 Windows 7のスタートメニューと通知領域はこう進化した:Windows 7 前奏曲(2/3 ページ)

» 2009年07月17日 11時40分 公開
[織田薫,ITmedia]

機能拡張+シンプル化を進めたWindows 7のスタートメニュー

 タスクバー左端に配置されるスタートボタンから起動するスタートメニューは、XPのLunaインタフェースで大きく変更された。Windows 9x/2000は1列構成のシンプルなメニューを採用していたが、XPでは2列構成になり、左列に最近使ったプログラムの一覧、右列によく使うフォルダ各種、コントロールパネル、プリンタとFAX、ヘルプと検索、「ファイル名を指定して実行」といった項目が表示される。「すべてのプログラム」ボタンをクリックすることで、通常ユーザーが利用する全プログラムを表示することが可能だ。

 Lunaインタフェースにおける変更は、すべてのプログラムの一覧が使いにくくなってしまったことへの対応だろう。インストールしたアプリケーションが多くなると、すべてのプログラムの一覧から起動したいプログラムを探すのは難しくなる。自分のよく利用するプログラムにアクセスしやすくするために、スタートメニューを整理しなければならないのは面倒なことだと考えた結果、最近起動したプログラムの一覧を大きく左列に表示するようになったというわけだ。

XPのスタートメニュー(写真=左)。スタートボタンを押すと最近起動したプログラムの一覧が左列に表示され、「すべてのプログラム」ボタンを押すと、すべてのプログラムの一覧が現れる(写真=中央)。この際、下の階層のメニューが右方向に広がっていく。シャットダウンボタンを押すと、別ウィンドウで終了メニューが立ち上がる(写真=右)

 Vistaでは最近起動したプログラムの一覧を表示するだけでなく、「クイック検索」ボックスに文字列を入力すると、プログラムやファイルをインクリメンタルサーチできるようになった。文字入力中にファイル名やメタデータを即座に検索し、検索結果を次々と絞り込むため、該当するプログラムやファイルに素早くアクセスできる(プログラムによっては文字入力途中で検索されないものもある)。

 XPからの変化は、プログラムの検索だけではない。デフォルトでは「ファイル名を指定して実行」の項目がスタートメニューに表示されなくなった。ファイル名を指定して実行するのではなく、検索を利用するほうが便利だと考えられたためだろう。

 また、すべてのプログラムの一覧を表示するときに、下の階層のメニューが右方向に広がることなく、スタートメニュー内で表示が切り替わるようになった点、スタートメニュー内の電源ボタンがデフォルトでスリープに割り当てられており、シャットダウンするにはロックボタンの右にある三角ボタンからメニューを選択する必要がある点が、XPとは異なる(電源ボタンの機能は変更可能)。

Vistaのスタートメニュー(写真=左)。XPと同じような2列構成だが、「クイック検索」ボックスが用意され、「ファイル名を指定して実行」のメニューがなくなるなどの違いが見られる(写真=中央)。電源ボタンの動作はデフォルトでスリープになっており、ロックボタンの右にある三角ボタンでシャットダウンなどの動作を選択できる(写真=右)

 Windows 7のスタートメニューは、基本的にVistaの操作系を継承しているが、細かな変更が加えられている。デフォルトでは左列に最近起動したプログラムの一覧、右列に各種フォルダ、コントロールパネル、ヘルプなどへのショートカットが並んでおり、メニュー下方の検索窓からプログラムとファイルをインクリメンタルサーチで探すことも可能だ。Vistaと同様にスタートメニュー内で表示が切り替わるため、下の階層のメニューが右方向に展開されることはない。

 大きな変更点としては、「ジャンプリスト」がスタートメニューにも取り入れられている。ジャンプリストとは第2回で解説したように、タスクバー上のアイコンを右クリックすると最近使ったファイルやWebサイト、再生したコンテンツの履歴などにアクセスできるリストが表示される機能のことだ。

 スタートメニューもジャンプリストと同様に左列に並ぶプログラムのアイコンを選択すると、最近使ったファイルやWebサイト、再生したコンテンツの履歴などが表示され、これらに直接アクセスできる。

Windows 7のスタートメニュー(写真=左)。基本的にはVistaと同じで、スタートメニュー内で表示が切り替わる仕組みだ(写真=中央)。左列のアイコン横にある三角ボタンから、ジャンプリストを表示できる点はこれまでと大きく異なる(写真=右)。ジャンプリストで表示されるメニューは、基本的にタスクバーのアイコンを右クリックした場合に現れる内容と同じだ

シャットダウン用ボタンの右にある三角ボタンをクリックすると、ログオフや再起動、スリープなどの終了メニューが選択できる

 また、ロックのボタンはなくなり、電源ボタンの動作はデフォルトでシャットダウンに設定されている。Vistaの電源ボタンがデフォルトでシャットダウンではなくスリープに割り当てられていて、終了メニューの選択をロックボタン右の三角ボタンから行う仕様は、やはり初心者には分かりにくかったのだろう。

 Windows 7の場合、シャットダウンと書かれたボタンのみが配置され、その右にある三角ボタンを押せば、スリープ、再起動、ロック、ログオフ、ユーザーの切り替えといった動作を選択できるようになった。もちろん、シャットダウンのボタンに割り当てる機能は変更可能だ。終了メニューはよりシンプルに整理されている。

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