ASUSの「OC Station」で縦横無尽にオーバークロック!イマドキのイタモノ(2/2 ページ)

» 2009年07月23日 16時00分 公開
[寺崎基生,ITmedia]
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あとは好きに設定を変えるだけ。調子に乗って暴走注意

 OC Stationの最も基本的な機能は、システムを起動中でもCPUのベースクロックをいつでも自由自在に変更できることだ。また、BIOS設定と異なり、変更するたびに再起動の必要がないので、気軽に設定を変えられるのもOC Stationの大きなメリットだ。

 OC Stationのダイヤルを回してFrequencyを選び、「BCLK Speed」を選択すると、周波数の“調整単位”を選ぶことができる。デフォルトは1MHz刻みだが、0.2MHz刻みにも設定できるので、本当にギリギリの限界を探り当てるときなどに利用するといい。今回は1MHz単位で調整して155MHzに設定した。OKボタンを押すと、CPU-Zでモニタリングしていたベースクロックが、すぐに155MHzへと変化する。

 OC Stationでベースクロックをメインにチューニングを進めたところ、最終的には、ベースクロックを161MHzに設定したところで、PCMark05の計測中にブルースクリーンが出るようになった。今回の評価用システムの安定動作限界はベースクロック160MHz、CPUの動作クロックで3.84GHzというあたりにあったようだ。

 ちなみに、この安定動作限界線は、OC StationでもBIOS設定でも変わらなかった。ただ、OC Stationによるチューニング作業は、試行錯誤において再起動がいらない分とても手軽、かつ、気軽に行える。また、OC Stationで0.2MHz単位という、BIOSではできない粒度で限界を探っていくことも可能であるのもオーバークロック設定では大きなメリットとなる。

 なお、今回の作業でOC Stationを検証したシステムの構成は次のとおりだ。

マザーボード ASUS Rampage II Extreme
CPU Core i7-965 Extreme Edition(3.2GHz)
グラフィックスカード Saphire HD 4830 512MB GDDR3 PCIE
メモリ Qimonda IMSH1GU03A1F1C-10F (DDR3 1066MHz 1Gバイト×3)
CPUクーラー XIGMATEK Dark Knight
Frequencyメニューには、「CPU Ratio」、「BCLK Speed」(ベースクロック)、「DRAM」、「PCIe」の表示があるが、現時点のファームウェアで調節可能なのは、CPU Ratioとベースクロックのみ。DRAMとPCIeは、動作クロックの表示だけだ(写真=左)。1MHz単位でベースクロックを調節していき、153MHzに設定した。この状態でOKボタンを押すと、設定が即座に反映される(写真=中央)。CPU Ratioでは、ロック解除されたCPUで倍率が変更可能だ(写真=右)

OC Stationの動作クロック変更以外の機能

 OC Stationには、オーバークロック設定で役に立つクロックや電圧の変更機能以外にも、システムの状態を把握して設定する項目が実装されている。OC Stationで用意されている項目の大枠はルートメニューにリストされているが、その中の「Performance」では、「ASUS EPU」と「CPU Level UP」が利用できる。

 CPU Level UPは、BIOS設定にも用意されている機能で、使用しているCPUを1ランク、または2ランク上のモデルと同じ設定で動作させる機能だ。ただ、この機能についてはOC Stationで設定を行っても、再起動が必要になるため、BIOS設定とあまり手間は変わらない。

 「Voltage」では、Vcore、チップセット、メモリバス、PCI Expressの各部署における駆動電圧を監視できる。そのほか、「Fan Speed」や「Temperature」も同様に、各部署に設置されたファンの回転数や温度がチェックできる。ゲームを全画面表示して、OS上で動くモニタリングソフトが表示できないときにもリアルタイムでシステムがチェックできるのは、不測の事態でセーブしていないゲームが落ちてしまうのを防ぐ意味でも便利だ。

 「Setting」では、それまで細かく行ってきたオーバークロック設定を保存したり、以前に保存した設定内容を読み出したりできるほか、PCのストレージに保存している画像をOC Stationのディスプレイでスライドショー再生ができたり、システムの構成情報を表示したりといった機能は、COMPUTEX TAIPEI 2009の展示サンプルで紹介したとおりだ。

ルートメニューには、電圧表示、周波数調整、ファンスピードモニタリング、温度表示、パフォーマンス設定、設定のメニューが並ぶ(写真=左)。「Performance」メニューにあるCPU LevelUPは、BIOS設定の「CPU LevelUP」と同じ機能だ。設定したら再起動が必要になる(写真=中央)。System InfoメニューではCPUやOSの情報以外にグラフィックスカードのGPUや適用されているドライバのバージョンなどが表示できる(写真=右)


 ユーザーの遊び心を強烈に刺激するOC Stationだが、利用できるマザーボードが少ないは惜しい。ただ、ASUSマザーボードのユーザー層で、OC Stationとの親和性が最も高いのが、R.O.G.シリーズのユーザーであることは間違いない。1万9000円と見込まれている実売価格は、ミドルクラスのマザーボードの実売価格に匹敵するし、CPUなら1つ上のグレードを選ぶこともできる。こういう価格関係を受け入れて、OC Stationの遊び心に共感できるユーザーこそ、“OC Stationに選ばれたオーバークロック達人”なのかもしれない。

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