メインストリーム周辺の買い控えの陰で、好調な売れ行きが続いているのがIONマザーだ。ドスパラ秋葉原本店には1万5800円でデュアルコアAtomを搭載した、ノーブランドの「IPX7A-ION/330/ODM」が再入荷し、再びヒットを記録しているという。「サブマシンや趣味の自作のためにIONマザーを購入する人は多いですね。主な年齢層は30〜40代となるので、自作の面白さを味わった人が『今度はミニPCを』という感じで買われていくのかもしれません」と語る。
そんなmini-ITXマザー向けのユニークなPCケースも登場している。ギガバイトの「GZ-SPIM51-POB」で、価格は1万円弱だ。445(幅)×250(奥行き)×65(高さ)ミリというDVDレコーダーのような形状のケースで、天面に液晶ディスプレイ向けのアームが備えられているのが特徴だ。内部にはmini-ITXマザーと通常サイズの5インチベイ1基、3.5インチベイ2基(うちシャドウベイ1基)が並び、65ワットのACアダプター電源を装備している。
入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「アームは取り外し可能で、23型までのディスプレイが搭載できます。シャーシが頑丈なので、ケースを歪まさせずに5キロまでの荷重に耐えられるなど、実用的な設計になっています。コンパクトな一体型マシンを作るなら最適なケースだと思いますよ」と話していた。
また、メインマシン向けの大型PCケースにも注目株が登場している。シルバーストーンの「RAVEN RV02」で、価格は2万円弱。底面に18センチファンを3基搭載し上面に向けて風を送る仕様で、マザーボードを背面側を上にして装着するユニークな構造を採用している。T-ZONE.PC DIY SHOPは「背面部分を上にすることで、CPUやグラフィックスカード、電源ユニットなどの熱源がすべて上部に集約されます。熱は上に向かう特性があるので、CPUまわりのコンデンサやメモリなどに余計な熱を伝えないメリットがあるといえるでしょう。これだけの構成と作りで2万円以下というのはお得ですよ」と話していた。
ベイ構成は5インチベイ5基と3.5インチベイ3基、2.5インチシャドウベイ1基となる。3.5インチベイはそれぞれ5インチベイとして活用することも可能だ。電源は非搭載で、サイズは212(幅)×643(奥行き)×503(高さ)ミリとなる。
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