レビュー
» 2009年08月27日 12時30分 公開

Snow Leopardを通して考える「これからのOS」(後編)注目の機能を動画でチェック(2/3 ページ)

[林信行,ITmedia]

進化したエクスポゼ

ドックから呼び出せるようになったエクスポゼ

 最近、筆者の身の回りでWindowsからMacに乗り換えた人の多くが、Macの一番気に入っている機能としてよく挙げるのがエクスポゼだ。今、開いているすべてのウィンドウを重ならないように縮小しつつ、デスクトップ画面いっぱいに並べて表示する機能だ。

 アップルのMighty Mouseを使っている場合は、マウスを強く握りしめることでこの状態になるし、マルチタッチ対応のトラックパッドを持っている人は、指4本を使ってトラックパッドを下にはらうことで同様の操作ができる。この指と画面の動きが連動する感覚が、Macの気持ちよさの最大の要因だろう。

 今回、この人気の機能がさらに進化した。これまでもF10キーを押して、アプリケーション単位のエクスポゼ(指定したアプリケーションの全ウィンドウを並べて表示)する機能はあったが、Snow Leopardからは、この操作をドックから行えるようになった。ドックで任意のアプリケーションのアイコンをしばらく押し続けていると、自動的にそのアプリケーションのエクスポゼ状態になる。

ドックからエクスポゼに移行。このとき各ウィンドウがフェードイン/フェードアウトするアニメーションも美しい

 この時のアニメーションがまた秀逸で、表示されていたウィンドウが画面の奥にフェードアウトしながら消えていくのと同時に、選択したアプリケーションの全ウィンドウが画面の向こう側からフェードインしながら迫ってくる。この滑らかな動きは、古くからMacを使っている人なら知っている技(shiftキーを押しながらの操作)でスローモーション再生でも見ることができる。

 これが下手なアニメーションだと、スロー再生をしても、じれったいだけなのだが、エクスポゼを始めとするMac OS Xのさまざまな操作は、スローで見ていてもまったく破たんがなく、きれいで楽しく、何度も何度も見たくなってしまう。人はおそらく、この美しいアニメーションが、自分の操作で引き起こされているんだ、ということに喜びを感じるのかもしれない。アニメーションの動画も用意したが、ぜひ店頭などで自分で操作してみてほしい。

Snow Leopardのここに注目――エクスポゼ(1)
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 ちなみにエクスポゼの表示そのものも少し変わっている。これまでは何の区別もなしに、ただウィンドウを展開していたが、Snow Leopardでは、下から3分の1ほどのあたり(おそらくこの位置も、アップルのことだから見た目が美しくなる位置をパーフェクトに計算して選んでいるのだと思う)に1本、細い線が引かれ、最小化していた(ドックにしまってあった)ウィンドウは、この線の下に並べられることになった。

 見た目にも美しいエクスポゼ機能だが、この機能がすばらしいのは、日々の操作の中に溶け込んで、本当に自然に、そして便利に活用できることだ。例えばデスクトップ上にある写真のアイコンを、ほかのウィンドウに隠れていて見えない書きかけの新規メールに貼付けたいとしよう。

 まずは写真のアイコンをドックのMailアイコン上にしばらく重ねる。するとMailアプリケーションのウィンドウがエクスポゼ表示されるので、新規メールのウィンドウを見つけて、その上にマウスをドラッグ移動する。マウスボタンをリリースすれば、新規メールに写真が貼付けられる。非常にシンプルで、自然な操作だが、これと同じことをこれまでのMac OS Xや、ほかのOSでやろうとすると、途中でキーボード操作が必要になったりと、いろいろと面倒だ。Snow Leopardでは画面が優美なだけでなく、ユーザーも優雅な操作を楽しむことができる。

Snow Leopardのここに注目――エクスポゼ(2
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