新型CPU&マザーの深夜販売に約150人、ただし「Windows 7の予行練習? みたいな」古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)

» 2009年09月08日 05時21分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「正直、これからは定番になる気がします」――購入時の混雑はなく、スムーズに販売

T-ZONE.PC DIY SHOPでの販売解禁の瞬間

 そして0時。各ショップが用意していたクラッカーやくす玉を割り、晴れて新Core i7/i5とP55マザーの発売、そして情報公開が解禁となった。T-ZONE.PC DIY SHOPに戻ってきた天野氏は「いやあ、これで伏せずにいろいろしゃべれますね」とつぶやいた。

 各ショップで新製品の引き渡しがスタートし、ものの5分で予約分の販売が終了した。スムーズにことが進んだのは、それぞれが事前に整理券を配布していたのと、購入者の数が少なかったことが大きい。ツートップ秋葉原本店は「今回の新製品はバリバリのハイエンドユーザー向けではないので、わざわざ深夜に購入したいという人が少なかったのでしょう。それでもイベント自体はある程度盛り上がったので満足しています」と話す。

T-ZONE.PC DIY SHOPでの引き渡し風景(写真=左)。ツートップ秋葉原本店は、店内で特製のくす玉を割った(写真=中央)。フェイス本店はユーザーに配るために用意していたクラッカーをちょっぴり多めに余らせながらも、熱心なユーザーと発売解禁を祝っていた(写真=右)

 ラインアップの位置付けに加え、月曜日の深夜という集客に厳しい条件が重なったため、「予想よりもちょっと少なかったですね……」(ドスパラ秋葉原本店)といったコメントも聞かれたが、全体的には結果を前向きにとらえる声が多かった。

 ソフマップ リユース総合館は「ウチは1店舗だけでSnow Leopardの深夜販売もしたのですが、その際は190人近くの方に集まっていただけました。今回も街全体で見れば同じくらいの人に来ていただいたと思います。今日P55マザーを購入されなくても、新製品のインパクトは大きく残せたのでは。まだ未定ながら、おそらくWindows 7でも似たようなイベントを打つでしょう。その際の盛り上がりを助ける布石にはなったと感じていますね」と語った。

 また、クレバリー1号店の店員さんも「今回はある意味、Windows 7の練習みたいなもの。そう考えれば、直接の販売結果がどうであれ何か前進した気になれますよね……」とポシティブシンキングを働かせていた。

 今回各ショップに共通していたのは、Windows 7にかける強い期待感が隠れていることだ。某ベテラン店員氏は「2009年前半はPCパーツ全般が不調でした。正直、このままでは本格的にマズい状況になります。そこで10月後半にWindows 7が出て、OSとともにマシンのリプレース需要が盛り上がってくれれば、そのまま年末商戦に突入するので、大きく盛り返すことができます。今のタイミングで新Core i7/i5やP55マザーが登場したことで、そうした需要がさらに高まってくれるといいですね。だから深夜販売だけでなく、長い目で売れ行きを見守りたいと思います」と話していた。

 なお、今回のラインアップで最も人気があったのは、CPUでは約3万円で買えるCore i7-860、マザーボードでは2万弱で買えるASUSTeKの「P7P55D」というショップが多かった。10万円前後でメインに値する高性能マシンが組めるというリーズナブルさは、Windows 7時代の買い換え需要を促す原動力になるかもしれない。

ソフマップ リユース総合館は、0時以降もじゃんけん大会で盛り上がっていた(写真=左)。P55マザーの売れ筋となっていたASUSTeK「P7P55D」(写真=中央)。0時半前に、いつもより少し多めの警察官が訪れ、騒音を控えるよう、各ショップに注意して回っていた(写真=右)

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