Lynnfieldで使えるR.O.G.マザー!──「Maximus III Formula」の新機能で遊ぶイマドキのイタモノ(2/3 ページ)

» 2009年09月28日 19時23分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

豊富なオンボードチップにニューフェースが追加された

 Maximus III Formulaには、4本のメモリスロットが用意されている。Intel P55 Expressのメモリバスはデュアルチャネルに対応しているため、2枚ずつの組み合わせで増設できることになる。最大メモリ容量は、4Gバイト×4の16Gバイトだ。

 拡張スロットは、PCI Express x16を3基載せている。赤い2基のスロットは、片方のみで16レーン、2基使用すると8レーン+8レーンになる。もう1基の白いスロットは、常時4レーンでしか使用できない。このほかのスロットは、PCIが2基とPCI Express x1が2基で、PCI Epxress x1の1本はサウンドカード専用だ。

 基板に用意されたストレージ用のポートは、制御するコントローラチップによって3つのグループに分けられる。Intel P55 Express用ヒートシンクの横についている6つの黒いポートは、Intel P55 Expressが制御するSerial ATA 2.0だ。さらに最下部にある赤いポートは、JMICRONの「JMB232」が制御するSerial ATA 2.0になる。バックパネルのeSATAもこのJMB323が制御する。メモリスロット脇にある白いSerial ATAポートは、光学ドライブ専用で、こちらは、「JMB322」がコントロールする。Maximus III FormulaにParallel ATAが存在しないため、利用できる光学ドライブはSerial ATA対応モデルに限定される。

 なお、Intel P55 Expressが制御する6基のSerial ATAは、RAID 0、1、5/、0の構築が可能、JMB322が制御する2基のSerial ATAも、RAID 0、1が構築できる。

 そのほかのオンボードコントローラには、1000BASE-Tを実現するRealtekの RTL8110、IEEE1394の機能を提供するVIA VT6308と、定番のコントローラが搭載されている。

Serial ATAコントローラのJMB322は、2ポートのSerial ATAをサポートし、RAID構築にも対応する。なお、Maximus III Formulaに実装された“HDD用”の赤いSerial ATAもJMB322で制御される(写真=左)。JMB363もSerial ATAコントローラだが、こちらはRAID機能をサポートしない。そのため、光学ドライブ用として利用される(Maximus III Formulaでは白く塗られて区別されている)。なお、JMB363は、Parallel ATAもサポートするが、Maximus III FormulaにParallel ATAは用意されない(写真=右)

ギガビットイーサネットコントローラはRealtekのRTL8110を(写真=左)、IEEE1394のコントローラにはVIA VT6308を(写真=右)それぞれ実装する

 Maximus III Formulaに搭載されたCPUソケット周りのヒートシンクを取り外すと、姿を見せるのはICSのクロックジェネレータだけだ。Intel P55 Expressそのものは、従来のマザーボードでサウスブリッジがある場所にある。このように、LynnfieldとIntel P55 Expressのシステムでは、CPUとチップセットを合わせて2つしか存在しない。ノースブリッジの機能はCPUに統合されたため、チップセットが担う役割も従来のサウスブリッジ相当と少ない。

1チップ構成のIntel P55 Expressは、従来のサウスブリッジがあった場所に実装されている(写真=左)。これまでノースブリッジがあったり場所に実装されていたヒートシンクを外すと、クロックジェネレータが姿を現した(写真=右)

 Maximus III Formulaは、オーバークロッカーやゲーマーに向けのR.O.G.(Republic Of Games)シリーズで、多くのオンボードスイッチを搭載している。中でも目立つのが、基板の最下部にある電源ボタンとリセットボタンだ。これに、CMOSクリアスイッチ(Maximus III Formulaではバックパネルに搭載)を加えた3点セットは、最近のオーバークロッカー向けマザーボードでは定番だ。

 バックパネルには、スイッチがもう1つ用意されている。このスイッチにはチェーンをつないだ図柄のインジケータランプが組み込まれていて、起動中にこのスイッチを押すとインジケータが点灯する。このインジケータは、すぐ右側にあるUSB 2.0が「ROGコネクト」のポートとして動いているか通常のUSB 2.0として動いているのかを示すと同時に、機能の切り替えスイッチとしても機能する。インジケータランプが点灯しているときはROGコネクトポートとして動作することを意味する。

 基板上にはもう1つ、「GO_Button」という小さなスイッチが用意されている。このボタンは、プリセットしてあるオーバークロック設定を呼び出したり、「MemOK!」というメモリ自動チューニング機能を有効にするスイッチだ。

BIOS設定のオーバークロック機能や、CPU Level Up機能をコントロールするのが専用チップのiROGだ(写真=左)。Maximus III Formulaには、3系統のストレージポートが用意されている。6基が固まっている黒いポートは、Intel P55 Expressが制御するSerial ATA。その手前で2基並んでいる赤いポートは、JMB363が制御するHDDとSSD用のポート。そして、奥に2基見える白いSerial ATAは、JMB322で制御される光学ドライブ用となっている(写真=中央)。拡張スロットで用意されるPCI Epxress x16スロットで、16レーン動作するのは1基のみだ。2基同時使用では8レーン+8レーン動作となる(写真=右)

R.O.G.シリーズには必ずオンボードの電源ボタンとリセットボタンが用意されている。オーバークロックチューニングでは、PCケースに入れないで作業をすることが多いので、オンボードに用意されたスイッチは便利だ(写真=左)。バックパネルにある、1つだけ向きが違うUSBは、「ROGコネクト」ポートと兼用になっている。隣にあるROGコネクトスイッチが点灯しているときは、「ROGコネクトポートモード」として機能している。ほかのPCと接続する場合は、両側がUSBのオス端子になった専用ケーブルを使う(写真=右)

赤いマイクロスイッチは、プリセットされたオーバークロック設定を呼び出したりメモリの自動チューニングに使う「GO_Button」だ(写真=左)。各部の電圧を直接テスターで測定できる「ProbeIt」(写真=右)

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