「Windows 7前の買い控えに勝てなかったのでは」――BLESS閉店を巡って古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

» 2009年10月05日 14時45分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「PCケースがよく売れるのは、Windows 7準備ではなく、オーバークロックが流行したおかげ」

ASUSTeK「Maximus III Formula」

 先週、ASUSTeKからオーバークロック性能の高いP55マザー「Maximus III Formula」が登場した。価格は3万2000円前後で、在庫は潤沢だ。Maximus III FormulaはPCI Express x16スロットを3基(うちx4動作とx8動作が各1基)備えるATXマザーで、別のPCからオーバークロック調整が可能な「ROG Connect」機能を備えている。

 フェイス本店は「P55マザーは低価格帯のモデルから人気が出ましたが、逆にバリバリにカスタムするようなコアユーザー向けモデルが少なかったです。そこにMaximus III Formulaが登場したわけですから、好調に売れるのは当然ですね」と語る。

 Maximus III Formulaのようなオーバークロック機能が充実したマザーボードが好評を博していることで、最近はPCケースの売れ行きが好調になっているという話を複数のショップで聞いた。Lian-Liのフルタワーケース「PC-A70F」を入荷したTSUKUMO eX.は「最近は、オーバークロックにチャレンジする人が増えています。すると怖いのはPCの発熱。60度くらいまでならどんなケースでも大丈夫ですが、オーバークロックを試したら80度を超えるなんてザラです。当然、マシンの寿命を縮めるわけですから、何とか冷却性能の高い環境にするために、風通しのいいケースを購入するという人が増えているわけです。Windows 7前の準備で購入するという特需とは別な売れ方ですね」と語る。

 PC-A70FはHDDベイ10基と5インチベイ5基を備えるExtended ATX対応ケースで、価格は3万6000円前後。側面にファンはないものの、フロントに14センチファン、背面に12センチファンを備え、標準で強力な空調機能を備えている。

Lian-Li「PC-A70F」(写真=左)。ほぼ同時に入荷したLian-Liの「PC-K60」。価格は1万2000円前後(写真=右)

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