本体に搭載するインタフェースは、USB 2.0が3基(うち1つはeSATAと兼用)、IEEE1394、ExpressCardスロット(/54と/34に対応)、1000BASE-T対応有線LAN、指紋センサーがある。光学ドライブは本体に内蔵せず、オプションの外付けドライブを利用する。液晶ディスプレイベゼルの上部は200万画素のWebカメラか、専用のGPSモジュールを選択して搭載可能で、これらはどちらもホットスワップで取り外しできる。さらに、オプションのポートリプリケータには、シリアル、アナログRGB出力、USB 2.0に加えてWebカメラも搭載するが、こちらは、液晶ディスプレイを反転させたスレート形状で使うWebカメラとして利用しやすいと垂見氏は説明する。
また、車載利用などでは、ワイヤレスネットワーク接続用に外部アンテナを利用する場合が多いが、Latitude XT2 XFRには外部アンテナを接続するパススルーアンテナインタフェースも備えるという。ワイヤレスネットワークは、IEEE802.11 a/g/nのほか、オプションでBluetooth 2.1に対応する。Latitude XT2 XFRはSIMカードスロットも搭載しており、海外モデルではワイヤレスWAN対応モデルも登場するというが、日本では現在出荷予定はない。


Latitude XT2 XFRの左側面(写真=左)と背面(写真=中央)、そして右側面(写真=右。インタフェースの部分は防水パッキングを施したカバーを閉めてさらにノブ式のロックをかけて本体とカバーを密着させる

インタフェースのカバーを開けた左側面(写真=左)と背面(写真=中央)と右側面(写真=右)。左側面にはUSB 2.0とIEEE1394、背面にはアナログRGB出力、有線LAN、USB 2.0、右側面はUSB 2.0(eSATA対応)、カードリーダーなどを備える

バッテリーパックを外すとストレージデバイス用ベイにアクセスできる。これは、現場でHDDやSSDが不調になっても簡単に換装作業が行えるためとデルは説明する(写真=左)。左側面奥にスタイラスペンを収納する(写真=中央)。ペンをホルダーから抜くと本体のLEDが赤く輝く仕掛けがユニークだ(写真=右)
ユーザーの利用状況に合わせて2種類のキーボードから選択可能。フィールドワークが多いユーザーに適した、ゴムラバーの一体(というより一枚といったほうが実態に近い)キーボードと(写真=左)、オフィス利用が多いユーザーに適した通常タイプでスティックタイプのポインティングデバイスを搭載したキーボードが選べる(写真=右)垂見氏は、Latitude XT2 XFRのメリットとして、従来のLatitudeシリーズと同じサポートをグローバル規模で提供できることも訴求する。利用期間が比較的長い公共事業ユーザーにも長期にわたって製品を安定して供給することや、リモートによるシステム管理、購入時において旧機種からのスムーズな移行を実現するために、OSだけでなく、ユーザーの環境で利用するツールやアプリケーション、設定イメージなどを納品時に導入するような法人ユーザーで求められるサービスを提供する。
また、競合モデルと比較したLatitude XT2 XFRの優位点について、「最小構成価格の39万円台というのは、デルの製品としては高いと感じるかもしれないが、このカテゴリーの製品としては安いといえる」と価格のメリットもアピールした。なお、デルは、堅牢ノートPCとして、すでに「Latitude ATG D620」(ATG=All Terrain Grade)を投入しているほか、日本では出荷されていない大画面液晶ディスプレイ搭載の「XFR」シリーズも用意している。垂見氏は、Latitude ATGシリーズについては、Latitude XT2 XFRと異なるポジショニングで共存していくとし、大画面ディスプレイ搭載のXFRシリーズについては日本では扱わないという考えを改めて示した。
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