チップセットでSATA 6Gbpsをついにサポート! AMDの「AMD 890GX」をぐりぐり試すイマドキのイタモノ(2/2 ページ)

» 2010年03月02日 14時01分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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Clarkdaleに手が届く890。ドライバの完成度アップに期待?

 今回のベンチマークテスト環境は、Clarkdaleのテスト環境に合わせている。ただし、当然ながら、AMD 890GXに載せるCPUはPhenom II X4 965 Black Editionを用意した。また、SYSmark 2007では64ビット版Windows 7を、そのほかのベンチマークテストでは32ビット版Windows 7を利用している。なお、比較用のCore i5-661、およびAMD 790GXとPhenom II X4 965BEを組み合わせた測定データはすでに計測しているものを引用している。

評価用システム構成
CPU Core i5-661+Intel H55 Phenom II X4 965+AMD 790GX Phenom II X4 965+AMD 890GX
マザーボード Intel DH55TC MSI 790GX-G65 ASUS M4A89GTD PRO/USB3
チップセット Intel H55 Express AMD 790GX+SB750 AMD 890GX+SB850
メモリ DDR3-1333 4Gバイト(2Gバイト×2)
HDD WD5000AAKS(500Gバイト/7200rpm/16Mバイト)
OS 32ビット(一部テストで64ビット)版Windows 7 Ultimate

Sandra 2010 Processor Arithmetic
Sandra 2010 Processor Multi-Media
Sandra 2010 Memory Bandwidth

SYSMark 2007 Preview Patch-5(v1.06)
PCMark Vantage Build 1.0.1.0(その1)
PCMark Vantage Build 1.0.1.0(その2)

PCMark 05 Build 1.2.0(その1)
PCMark 05 Build 1.2.0(その2)

3DMark Vantage Build 1.0.1
ストリートファイターIVベンチマークテスト
THE LAST REMNANT

CINEBENCH R10
システム全体の消費電力

本来の性能を出し切れず。しかし、AMD 790GX以上を感じさせるスコア

 AMD 890GXのベンチマークテストは、やや荒れた結果となった。具体的には、Sandra 2010のCPUベンチマークで、DhrystoneのスコアがAMD 790GXを下回っている。また、CINEBENCH R10のレンダリングテストでもAMD 790GXを下回る。搭載しているCPUが同じであるだけに、本来であれば同等であるべきだ。今回用いたβ版ドライバの完成度が影響している可能性は十分考えられる。

 ただし、SYSmark 2007では4項目のうち3項目でAMD 790GXよりもスコアを伸ばし、Core i5-661とIntel H55 Expressの測定結果にもう少しで届きそうな勢いだ。PCMark 05、PCMark Vantageでも、OverallのスコアはAMD 790GXを下回っているものの、個別に見ればほとんどのテストでAMD 790GXを上回る。さらに、Sandra 2010の先にあげた以外のテストでも、若干の向上が見られる。

 また、3Dグラフィックスのスコアでは、例えば3DMark VantageがAMD 790GXと比べ大きく向上しているほか、THE LAST REMNANTは、ほんわずか、コンマ数FPSの向上が見られた。しかし、ストリートファイターIVでは平均5fpsほどフレームレートを落としている。こちらもドライバの完成度が影響している可能性がある。なお、3DMark Vantageを除く実アプリケーションでは、Core i5-661とIntel H55 Expressのフレームレートを上回っている点が評価できる。

 消費電力の比較では、マザーボードが異なるために注意深くチェックする必要がある。例えば、AMD 790GX環境と比べるとCPUテストのピーク値で24ワットの差が見られることから、この分がベースとなるマザーボード(回路設計のほか追加チップなども含む)の消費電力の差と考えることができる。これに3D描画におけるピーク値を加えると、そこまで差はない計算になる。ただし、実測した結果にもあるようにAMD 890GXはAMD 790GXより省電力技術も進んでいることもあって、省電力であることは確かといえる。


 AMD 890GXは総合力でAMD 790GXから性能が向上していることを感じさせるが、今回の評価で用いたドライバの完成度が影響したのか、現時点ではその力をすべて出し切っていない。また、評価期間の関係で、Serial ATA 6Gbps、そして、PCI Express x1に接続したUSB 3.0のテストができなかった点も残念だった。

 すでにUSB 3.0は外付けHDDが販売されていて、その効果を享受できるユーザーも多い。また、Serial ATA 6Gbps機器に関しても、その性能が試せる製品が間もなく登場する見込みだ。このような製品をシステムに組み込んだときこそ、AMD 890GX搭載マザーボードは真の性能を遺憾なく発揮できるだろう。

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