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» 2010年03月15日 16時30分 公開

これなら新世代PCに手が届くかも:7万円台のCore i3搭載ノート「K52F」は買いなのか? (2/3)

[林利明(撮影:矢野渉),ITmedia]

1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶は十分な視認性

15.6型ワイドで1366×768ドット表示の液晶ディスプレイ。画面の表面はグレアタイプだ。上部には30万画素のWebカメラを内蔵する

 光源にLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイは、画面サイズが15.6型ワイド、解像度が1366×768ドット(アスペクト比16:9)だ。ドットピッチが広めなので、比較的小さいフォントサイズでも視認性がよい。液晶パネルの表面はグレア(光沢)タイプだ。外光の映り込みは避けられないが、蛍光灯などの光源が画面に直接映り込まなければ、それほど気にならない。

 発色は鮮明で良好だ。視野角はそれほど広くなく、見る角度が少し変わると、発色も違って見える。もっとも、最近のノートPCとしては標準的な視野角であり、正面から見ているぶんには大きな問題はない。

 そのほか、液晶ディスプレイのフレーム上部には30万画素のWebカメラ、前面(手前側)の下部にAltec Lansing製のステレオスピーカーを内蔵している。

 サウンド出力については、サラウンド技術の「SRS Premium Sound」にも対応し、通知領域に常駐するツールで音響効果のカスタマイズが可能だ。SRS Premium Soundの効果は高く、有効にすると音の広がり感や奥行き感がはっきりと増す。低域の薄さは仕方ないが、ノートPCの内蔵スピーカーとしては上質な部類ではないだろうか。

キーボードはアイソレーション型を採用し、テンキーも装備

キーボードのサイズにゆとりがあるため、少し変則的なキーピッチがあっても、すぐに慣れるだろう

 15型以上のワイド液晶ディスプレイを搭載したノートPCでは、テンキー付きキーボードの採用例が増えている。K52F-SX003Vもテンキー付きのアイソレーション型キーボードを備えている。キータッチはややソフトな感覚で、ストロークは浅いほうだが、特に入力しにくく感じることはない。

 主要なキーのキーピッチは実測で約19ミリのフルサイズだが、「\」「>」「?」「_」といった一部のキー、およびカーソルキーとテンキーのキーピッチは横が約17ミリと少し狭くなっている。また、Enterキーも少し小さく、すぐ右隣にテンキーが並んでいるため、慣れないうちはタイプミスに注意したほうがいい。

 キー配列にイレギュラーなところはないが、テンキーの「0」キーの横幅が短く、「1」キーの真下が「右」キーになっている。デスクトップPC向けの一般的なフルサイズキーボードだと、テンキーの「0」キーは横長で、「1」キーと「2」キーの真下に「0」キーが位置する。このレイアウトに慣れていると、K52F-SX003Vのテンキー配列に最初はとまどうかもしれない。

 テンキーを有効にするには、「NumLK」(NumLock)が必要だ。NumLKが無効の場合は、それぞれ別のキーアサインで利用できる。テンキーの「2」/「4」/「6」/「8」キーがカーソルキー、「7」キーが「Home」キー、「1」キーが「End」キー、「9」キーが「PgUp」キー、「3」キーが「PgDn」キー、「0」キーが「Insert」キー、「.」キーが「Delete」キーだ。NumLKの有効/無効は、キーアサインの使いやすいほうを常用すればよいだろう。

 なお、今回試用した機材に限った問題かもしれないが、キーボードユニットとベースユニットの収まりが少し悪い印象を受けた。全体的にたわみがあり、左側上部に位置するキーをたたくと、カチャカチャという音が耳に付く。キーの位置によって、入力音が大きく違うため、違和感を覚えるのだ。キーボードを重視するユーザーは、可能であれば、購入前に実機を確認してみるとよいだろう。

マルチタッチ対応タッチパッドはパームプルーフ・テクノロジー付き

タッチパッドはパームレストと一体化されている。ボタンはシーソー式だ

 ポインティングデバイスは、2ボタン一体型(シーソー式)のタッチパッドを搭載する。格子状の模様が斜めに刻まれたパームレストとタッチパッドの領域はシームレスにつながっているため、指でなぞるとザラつきを感じる点は好みが分かるところだ。タッチパッド表面がフラットで、スムーズに指を動かせるものと比べると、指へかかる負荷は高く、長時間の利用では気になるかもしれない。

 タッチパッド部分のサイズは88(横)×52(縦)ミリと広いが、操作を感知するエリアは71(横)×45(縦)ミリ程度だ。操作可能なエリアの外側に枠が設けられているため、最初はちょっと分かりにくい。

 導入されているドライバは、同社製ノートPCでは採用例が多いElan Microelectronics製だ。2本指のタップでホイールクリック、3本指のタップで右クリックメニューのオープンといった操作が行える(動作の割り当てはカスタマイズ可能)。タッチ領域に2本指を置いて上下/左右に動かすと、縦/横の自由スクロールとなる。

 注目すべき機能としては、パームプルーフ・テクノロジーも挙げられる。同機能は、指先とそれ以外の部分(手のひらなど)を自動認識し、指先以外がタッチ領域に触れても、マウスポインタを動かないようにできる。キー入力中に意図せず、タッチパッド上に手のひらが載ってしまってもマウスポインタが移動しないので、問題なくタイピングを続けられる。自動認識の感度はドライバ画面で調整可能だ。

タッチパッドにはElan Microelectronics製の多機能ドライバが組み込まれており、2本指でのスクロールや3本指でのタップなどが利用できる。ただし、2本指を使ったピンチ(拡大/縮小)や回転といったジェスチャー機能は備えていない

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