WDLCのキャンペーンは、地デジ移行推進CMなどで一般層にも一定の認知度がある地デジ推進CMのキャラクター“地デジカ”を同様に起用し、総務省・Dpa(デジタル放送推進協会)・民放連のWebサイトやパンフレットでも「地デジ化、PCでも可能」といった旨を広報。合わせて、WDLC参加企業のPC(地デジ搭載のPC)や周辺機器(PC用地デジチューナーをリリースする周辺機器メーカー)それぞれで同様の操作性で使用できる「テレビNaviガジェット」の提供、同じくコンテンツプロバイダのピーチク(オレンジ・アンド・パートナーズ)やニコニコ実況(ドワンゴ)などと連携し、“放送とインターネットコミュニケーションの融合”を想定するPC+地デジ利用シーンの提案も積極的に行っていく。
配布するテレビNaviガジェット(プレゼントキャスト制作)は、地デジチューナー搭載のPCから「現在放送中の番組と関連情報、お勧め番組情報」をリアルタイムに表示し、ガジェットからテレビ視聴ソフトの起動/チャンネル切り替え操作を可能にするランチャー機能を備える。今後発売するNEC、オンキヨー、東芝、富士通、マウスコンピューター製テレビチューナー搭載PCに標準搭載とし、アイ・オー・データ機器とバッファロー製外付けテレビチューナー製品にも購入者限定で無償配布する。「2010年はサッカーワールドカップ中継など、放送を見ながら同じ番組を観ている知り合いと同時にコミュニケーションをとる機会も多く、Twitterやニコニコ実況など放送との親和性も高いインターネットサービスも一般的になってきた状況も追い風。なお、テレビNaviガジェットは同一インタフェースで、同じ使い方で操作できるようになる──のが大きなポイントと思う。これは業界でも初の取り組みで、かつ一般層により地デジPCを訴求するとなると、きわめて重要な取り組みと考える」(堂山氏)
「パソコンも地デジカ」キャンペーンサイト(http://pr1.wdlc.jp/)は2010年4月27日に開始。キャンペーンTwitterアカウント(@PC_chidejika)でも関連情報を発信する。
2011年7月のアナログ放送の終了にともなう「エコポイント制度」の効果で、薄型テレビの出荷台数は2009年5月以降(完全ではないものの)急速な伸びを示した。これと同様に、「(地デジ搭載)PCもエコポイントの対象にならないか──」という活動も水面下で進められているという。
「(地デジPCをエコポイント対象に、という項目は)今のところ、まだ最終的な結論は出ていない。総務省さんにはもう少し時間をくれとお答えをいただいている。ただ、別のルートで経済産業省にも提案している。(各省庁には)いろいろな考え方・切り口があるようで、(“地デジPC”を)エコポイントそのものなのか、あるいは環境としてのエコなのか、それとも地デジ普及を主とするのか──などそれぞれのアジェンダがあるのは理解できる。このため、簡単にすんなり1回で実現する──とはいかないのが現状だが、まだ予算が年間の部分で残っていると想定するので、(地デジPCをエコポイント対象に──を)どうにか実現させたい。まだロビー活動は継続している」(堂山氏)
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