参加した小学生に聞いてみると「部品をくっつけるのは、別に怖くないし難しくなかった」ということだったが、その一方で「コードがたくさんあって、どこにつなげたらいいのかが難しかった」という声が多く聞かれた。PCの自作に慣れているユーザーは、これを聞くと「ははーん、フロントパネルからのコードをマザーボードに接続する部分だな」と思うかもしれないが、実は、それ以上に参加者が難しいと思ったのが、電源ユニットから延びるコードだった。組み立て教室では、自作PCユーザーから人気のある“コード抜き差し式”のモデルを使用したが、初めて組み立てに挑戦する参加者には「どのケーブルを使って、どことどこに差せばいいの」と迷うことになったらしい。
こうして、説明を聞きながら「自分の力&ときどきお父さんお母さん」の作業を進め、およそ2時間でPCの組み立てが完了。液晶ディスプレイとキーボード、マウスを接続して電源を投入し、起動画面が表示されたところで「無事成功」となった。
電源を入れても起動しないPCもあったが、MSIのスタッフがその場で原因を解明し、理由を説明しながら起動させることに成功した。原因は4ピン電源ケーブルの接続忘れや、差し込みが不完全なメモリなど単純なもので、参加者としては、期せずしてトラブルシューティングの方法も教えてもらえるチャンスだったといえる。
参加者全員のPCが無事起動して、最後はMSIの鄭氏から修了書が参加した子どもの1人1人に手渡されて組み立て教室は終了。参加した子どもからは「もらった教科書を読めば、自分でPCを作れると思う。できたら、部品を買って帰りたいけど、お父さん、だめかな」という声も聞かれるなど、新たな「自作PCユーザー」が誕生したようだ。お父さん、「PCの部品」を買ってあげてねっ!
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