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エプソン、“カンタンLEDナビ”を備えた「カラリオ」プリンタ10年秋冬モデル主力機は“白”も用意(1/2 ページ)

» 2010年09月02日 12時00分 公開
[ITmedia]

操作パネルにLED付きタッチセンサー式ボタンを採用

主力機「EP-803A」は、新色のホワイト(EP-803AW)を用意する

 セイコーエプソンは9月2日、インクジェットプリンタの新製品として、「マルチフォトカラリオ」シリーズのA4複合機5モデル、「カラリオプリンタ」シリーズのA4単機能機1モデル、「カラリオミー」シリーズの小型はがき/フォト機2モデルを発表した。A4複合機と小型はがき/フォト機は9月15日、A4単機能機は10月に発売する。価格はオープンだ。ドライバの対応OSはWindows XP/Vista/7(一部機種は2000も対応)、Mac OS X 10.4.11以降となっている。

 染料インク搭載のA4複合機は「EP-903F」「EP-903A」「EP-803A」「EP-703A」をラインアップ。2009年モデルと同様、高さを抑えたボクシーデザインや6色インクを採用する。ボディカラーはブラックで統一しているが、主力機のEP-803Aのみ、新色となるホワイトのカラーバリエーションモデル「EP-803AW」も発売する。

 操作パネルについては、LED付きタッチセンサー式ボタンによる「カンタンLEDナビ」を全面的に採用した。各ボタンは状況に応じて、使用可能なボタンだけがLEDでオレンジ色に光る。EP-900番台のモデルは従来から装備していたが、EP-800/EP-700番台のモデルでは初めての採用だ。細かいところでは、前面のUSBポートがTransferJetからのダイレクト印刷にも対応した。

 EP-903FはFAX、ADF、自動両面印刷ユニットを標準搭載したハイエンド機。7.8型タッチセンサー式(液晶モニタはタッチパネル対応の3.5型)の操作パネルを採用する。EP-903AはEP-903FからFAXを省いたモデルだ。エプソンダイレクトでの予定直販価格はEP-903Fが4万4980円、EP-903Aが3万9980円。

 主力となるEP-803AとEP-803AWはADFがないフラットな天面を採用し、2.5型液晶モニタを備える。自動両面印刷ユニットはオプションだ。ブラック、ホワイトどちらのカラーも予定直販価格は3万980円。

 下位のEP-703Aは上位モデルに見られる前面2段カセットを搭載せず、給紙は後部トレイのみだ。また、プリントヘッドのノズル数が少なく、印刷速度に差が付けられている。予定直販価格は2万4980円だ。

 なお、消耗品では、プリント頻度があまり高くないユーザー向けにイニシャルコストが低い小容量インクカートリッジを用意。インク容量を抑えることで、6色インクパックの価格を通常カートリッジの5980円から3490円に下げている。ただし、L判1枚あたりのランニングコストは通常カートリッジの20.8円に対し、26.7円まで上昇する(E-803A/AWの場合)。

FAX/ADF付きのハイエンド機「EP-903F」。FAXなしの「EP-903A」もボディデザインは同じだ
主力機のブラックモデル「EP-803A」
染料インクのエントリー機「EP-703A」

顔料モデルは新開発の小型エンジンを搭載

 4色顔料インク搭載プリンタは、A4複合機の「PX-503A」とA4単機能機の「PX-203」を用意。これらはホワイトのボディカラーを採用し、新開発のエンジンを搭載する。片面印刷と両面印刷の紙経路を共通化することで、自動両面印刷ユニットを標準で内蔵しながら、小型化を実現した。また、速乾性の高い顔料インク(つよインク200X)と組み合わせて乾燥時間を短縮し、両面印刷のスピードを高速化している。

 PX-503Aは2.5型液晶モニタ、150枚給紙できる前面カセットを装備する。操作パネルのボタンはタッチセンサー式ではなく、通常のプッシュ式だ。予定直販価格は2万2980円。

 PX-203は今回発表された唯一の単機能プリンタで、250枚給紙できる前面カセットを備える。予定直販価格は1万7980円だ。

顔料インクを搭載したA4複合機「PX-503A」
顔料インクのA4単機能機「PX-203」

コンパクトモデルは「宛名達人」を強化

7型ワイド液晶モニタと小型キーボードを備えた「E-810」

 小型はがき/フォト機では、7型ワイド液晶モニタとワイヤレスキーボードを備え、デジタルフォトフレームとしての利用や、PCレスでの年賀状作成が行える「宛名達人」シリーズの新モデル「E-810」をラインアップ。2色展開のエントリーモデル「E-340S/P」(E-340Sがシルバー、E-340Pピンク)も用意している。

 E-810は、2009年モデル「E-800」をベースに、ソフトウェア面を強化。同じ日に撮影した写真をアルバム風に自動でレイアウトし、コメントや日付を入れて印刷できる「思い出の一枚アルバム印刷」機能や、写真とテキストだけのシンプルなテンプレート、新しいスライドショーテーマなどが追加された。印刷プレビュー拡大機能の搭載や操作ガイドの拡充など、使い勝手の向上も図っている。予定直販価格は5万4980円だ。

 E-340SおよびE-340Pは、持ち運び用のハンドルはそのままに、天面にあった液晶モニタ用の窓を省いた新デザインを採用。2.5型液晶モニタを搭載する。どちらのカラーも予定直販価格は1万7980円。

エントリーモデルの「E-340S」
エントリーモデルの「E-340P」

無線LANのセットアップがより簡単に

 無線LAN機能はEP-903F、EP-903A、EP-803A/AW、PX-503A、PX-203が標準搭載、EP-703Aがオプションだ。PCとUSBケーブルを接続するだけで、SSIDやパスフレーズを入力することなく、PCと同じ無線アクセスポイントに接続できる機能が追加された。iPhone/iPod touch/iPad用のワイヤレス印刷アプリ「EPSON iPrint」(無償)および「ePrint」(350円)、Android用のワイヤレス印刷アプリ「CyPria」(450円)も用意している。

 PC用ソフトウェアとしては、Webページから印刷したい範囲を切り出してレイアウトできる「E-Web Print」を用意。インターネット上で複数のURLに分かれているブログ記事を一度にまとめて印刷できる機能も持つ。Microsoft Word/Excel/PowerPointのツールバー/リボン上で印刷設定が行えるツール「かんたん設定 for Office」も提供する。これら2つのソフトはダウンロード配布となる(E-Web Printの入手には別途MyEPSONへの登録が必要)。

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