エプソンは9月2日、インクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズ2010年秋冬モデルの新製品発表会を都内にて開催した。既報の通り、「マルチフォトカラリオ」シリーズのA4複合機5モデル、「カラリオプリンタ」シリーズのA4単機能機1モデル、「カラリオミー」シリーズの小型はがき/フォト機2モデルを9月15日より順次発売する。
冒頭のあいさつではセイコーエプソン取締役 情報機器事業セグメント担当の羽片忠明氏が登壇。同氏は2009年の発表会に引き続き、「暮らしの中で、無くてはならない存在へ」というメッセージを強調し、「今後もプリンタが抱える使い勝手に関する課題を徹底的に解決し、生活密着度を高め、より気軽に使える存在になれるよう取り組んでいく」と述べた。
今回の新製品は「もっと簡単な操作にしてほしい」「無線LANの設定を簡単にしてほしい」「PCを使わないでアルバム印刷がしたい」「インテリアに合う色のプリンタがほしい」との改善要望に応えたものという。
続いて、セイコーエプソン業務執行役員 情報画像事業本部長の奥村資紀氏が新モデルの製品戦略と概要について説明。新モデルの特徴として、ユーザーの要望に応えるべく、「簡単」と「快適」の2点を強化しており、年末商戦は「プリンタ選びで、もう迷わない」をキーワードに掲げることを紹介した。
「簡単」の強化に関しては、LED付きタッチセンサー式ボタンを採用し、それぞれの操作手順で押すことが可能なボタンだけ点灯する「カンタンLEDナビ」をはじめ、無線LANのセットアップ時にPCとUSBケーブルをつなぐだけで、SSIDやパスフレーズを入力することなく、PCと同じ無線アクセスポイントに接続できる機能、Webページの必要な部分だけを切り出してレイアウト印刷したり、ブログを手軽に印刷できるソフト「E-Web Print」、機能面を強化した小型はがき/フォト機の「E-810」などの例を挙げた。
「快適」の強化では、無線LAN搭載機のラインアップ拡充、主力モデル「EP-803A」における黒と白の2色展開、ビジネスでの使い勝手を高める新エンジン/大容量給紙カセット搭載の顔料インク機「PX-503A」と「PX-203」、iPhone/iPod touch/iPad用およびAndroidケータイ用ワイヤレス印刷アプリの提供、イニシャルコストを抑える小容量インクカートリッジの追加などに言及した。
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