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日本サムスン、PCoIP対応の液晶一体型ゼロクライアント

» 2010年11月24日 10時00分 公開
[ITmedia]

 SyncMaster NC190とSyncMaster NC240は、ともにカナダのTeradictが開発した画像転送プロトコル「PCoIP」(PC over IP)をサポートするハードウェア「Tera1100」を実装する液晶一体型ゼロクライアントだ。仮想マシンクライアントとしてVMware View Claiantを実装して、クライアントサーバシステムを低価格で構築し、かつ、PCoIPのサポートで遠隔地のオフィスをつなぐWANでも実用的な描画速度を実現するのが特徴だ。

 VMware View Claiantの実装とPCoIPのサポートによって、クライアントマシンからのデータ漏洩などはなく、強力なセキュリティを適用したクライアントマシンをリモートでIP接続ができるサテライトオフィスなどに容易に展開可能だ。環境は中央のサーバで一元管理ができるので、クライアントのメンテナンスリソースも不要になる。

SyncMaster NC240(写真=左)とSyncMaster NC190(写真=右)は日本サムスンが日本市場ではじめて展開するゼロクライアントだ

 SyncMaster NC190は19型液晶ディスプレイとの一体型で、解像度は1280×124ドット、輝度は250カンデラ/平方メートル、応答速度は5ms、視野角は水平160度/垂直160度になる。映像入力インタフェースとしてアナログRGBを備えるほか、映像出力インタフェースとしてDVI-IとアナログRGBを用意する。

 消費電力は最大37ワット、待機状態で2.7ワット以下。サイズは410(幅)×385.6(高さ)×197.0(奥行き)ミリ、重さは約6.2キロ(いずれもスタンドあり状態)。

 SyncMaster NC240は23.6型液晶ディスプレイとの一体型で、解像度は1920×1200ドット、輝度は300カンデラ/平方メートル、応答速度は5ms、視野角は水平170度/垂直160度になる。映像入力インタフェースとしてアナログRGBを備えるほか、映像出力インタフェースとしてDVI-IとアナログRGBを用意するのはSyncMaster NC190と同様。

 消費電力は最大67ワット、待機状態で2.7ワット以下。サイズは568.6(幅)×385.6(高さ)×226.0(奥行き)ミリ、重さは約8.85キロ(いずれもスタンドあり状態)。

 どちらのモデルもゼロクライアントというカテゴリーなので、SIなどのパートナー企業への納入がメインで店頭販売はないが、参考価格としてSyncMaster NC190は5万円台、SyncMaster NC240は7万円台になるという。

SyncMaster NCシリーズは、PCoIPプロトコルでサーバと通信し、画像イメージをクライアント側で展開する。クライアントとしてはVMware View Clinantを利用するので、サーバ(ホスト)側のOSの種類は問わない

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