「U33Jc」実力診断――美しき“竹”ノートの世界に浸る:PCに天然素材のやさしさを(1/4 ページ)

» 2010年12月13日 00時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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電子機器と天然素材の相性は?

ASUSの「U33Jc」。価格は10万9800円だ

 薄型軽量とデザインへのこだわりを特徴とするASUSTeK ComputerのノートPC「U」シリーズに、ユニークな新機種「U33Jc」が加わった。

 最大の特徴は、NVIDIA Optimusテクノロジーによる高性能な基本システムを採用しつつ、天板とパームレストに「竹」を利用していること。竹のような素材感やデザインというわけではなく、本当に天然素材の竹を使っているのだ。

 電子機器であるPCと天然素材の竹という組み合わせは、かつてデルが小型デスクトップの「Studio Hybrid」に竹製ケースを採用したことがあったが、大量生産するノートPCのボディに加工した竹をふんだんに取り入れているような例は見たことがない。それだけに、質感や強度、発熱など、その仕上がりは実に興味深いところだ。性能やバッテリー駆動時間も含めて、その実力を検証していこう。

まるで高級家具のような仕上がり

 注目のボディはA4ジャストサイズよりもひと回り大きい。その天板はほぼ全体に竹素材を使用し、反射の強い金属素材で縁取りしている。ノートPCに竹を利用するというのは、いまひとつピンとこなかったが、実際に目にしてみると、その意外な調和に驚く。

 ボディのフォルムに合わせて丁寧に加工された竹素材は木目の質感が美しい。スモーキーブラウンのカラーは一見、竹とは思えず、ウォールナットやオークといった良質な木材のような印象を受けるかもしれない。グリーン(青竹)やベージュのような、いかにも竹といったカラーに仕上げなかったのはプレミアム感を演出するうえで正解だろう。

 天然素材ならではのやわらかなぬくもりも感じられ、すべすべとした独特な手触りが心地よい。反射の強い金属素材との調和も見事で、高級家具のような質感を醸し出している。この竹素材はパームレストにも採用されており、この独特の質感を使用時にも楽しめる。上質なヘアライン加工を施したアルミニウムのキーボードベゼルも実に美しい。

 また、ベースボディの端のほうだけを握って持ち上げてみても、きしんだりたわんだりする様子はなく、堅牢性もしっかりと確保されている。欲をいえば、黒の光沢となっている液晶ディスプレイのフレーム周辺にもひと工夫がほしかった。

 素材に天然の竹を大胆に使っているだけに、環境負荷はどうなっているのかと心配する向きがあるかもしれない。これに対してASUSは環境にも優しいノートPCだとアピールしている。竹は成長が早く、素材として利用しても環境に与える影響がほとんどないこと、そしてこの竹の利用によりプラスチックの割合を同社従来製品に比べて約15%削減していることが、その理由という。

フラットな天面に張り付けられたスモーキーブラウンの竹素材が目を引く
横方向に流れる細かな木目が美しい。ASUSのロゴは光沢パーツがあしらわれている
竹はパームレストにも全面採用。タッチパッドやボタンもデザインが統一されている

製品パッケージもブラックをベースに、竹をプリントしたこだわりのデザインだ
パッケージの内部はブラックで統一され、上段に本体、下段に付属品が収納されている

後方に8セルのリチウムイオンバッテリーを装備。付属のACアダプタはコンパクトに収まっている

 ボディのサイズは、328(幅)×232(奥行き)×22〜33(高さ)ミリ、重量は約1.8キロとなっている。今回入手したU33Jcを実測したところ、2051グラムと公称値よりもかなり重かった。天然素材を使っているだけに、重量も多少バラツキがあるということだろうか。

 背面に搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は84ワットアワー(15ボルト 5600mAh)で、公称で約8.5時間と長時間の駆動が可能となっている。常に携帯するには少し重いが、出張など持ち出し頻度の高くない用途や、会議など短時間の移動が多い用途には向くだろう。

 付属のACアダプタは44(幅)×107(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量が約275グラムと比較的小型軽量だ。本体と一緒に持ち運ぶのに、さほど苦にはならない。

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