エデン氏はSandy Bridgeシリーズのブレイクスルーとして、構成を変えた内部のアーキテクチャを紹介。クアッドコアでも少ない消費電力で高い性能を発揮し、CPUコアと同じダイにグラフィックスコアを実装して従来より高いクロックで動作しながら消費電力を少なくすることが実現できたと説明する。また、共有3次キャッシュメモリでも、リングバスによる接続など新しい構成を導入したことで性能が向上したとした。
エデン氏は、Sandy Bridgeシリーズと従来のCore iシリーズで測定したベンチマークテスト(Excelによるマクロ処理とPhotodex Proshow Goldによるスライドショー作成処理)の結果でパフォーマンスの違いを示した。ともにクアッドコアのノートPC向けモデルで、Sandy Bridgeシリーズの「Core i7-2720QM」と従来のCore iシリーズ「Core i7-840QM」で比較している。Excelの処理ではCore i7-2720QMが69%、Photodexでは62%の向上がそれぞれ確認された。

3年前のCore 2 Duoと比べるとなんと831%も速くなったぞ!と仁王立ちで強調するのはエデン氏得意の冗談(写真=左)。実機による性能比較のデモでは、CINEBENCH R11.5による処理時間の違いが紹介された。デモでは、電力効率が向上してバッテリー駆動時間はより長くなることも訴求した
画像処理による処理時間の比較(写真=左)。エデン氏はグラフィックス性能の向上によってコンテンツ管理も容易になると述べ、その実例としてマルチタッチに対応したPCでスムーズに操作できる描画能力をアピール。動画コンテンツの管理画面では、それぞれのサムネイルが再生されていた(写真=右)
ハードウェアによるトランスコード性能を訴求するデモでは、新旧のシステムで行うトランスコード処理を液晶ディスプレイの表示だけで紹介。どちらも脇においていたデスクトップPCと思いきや、Sandy Bridge側は手前のノートPCで動いていたと、いう演出(写真=左)。デスクトップPCで動いていた400ドルもするグラフィックスカードを超える性能をSandy Bridgeで可能になったと、過激な発言をするエデン氏。だ、だいじょうぶかな、と思ったが、その直後に行われたNVIDIAのプレスカンファレンスの内容を見ると許されるかなと(気になるNVIDIAのプレスカンファレンスの発言については後日掲載予定)(写真=右)
Sandy Bridgeのグラフィックスコアの性能向上によって、PCの利用方法が広がる可能性があるという。その1つの例として、アバターを使ったビデオコミュニケーションを紹介。エデン氏のアバターがカメラに移ったユーザーの動きにリアルタイムで追従して動く
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