大画面フルHD液晶を搭載する“格安”Sandy BridgeノートPC――「LuvBook LB-D701X」このスペックで10万円台!!(1/2 ページ)

» 2011年06月03日 12時00分 公開
[後藤治,ITmedia]

6万円台から購入できる“Sandy Bridge”ノートPC

LuvBook LB-D701X

 マウスコンピューターの「LuvBook D」シリーズは、17.3型ワイドのフルHD液晶を搭載しつつ、6万9930円から購入できる、高いコストパフォーマンスが魅力の大画面ノートPCだ。基本システムは、昨今のハイパフォーマンスノートPCで標準的な“Sandy Bridge”こと、第2世代Coreプロセッサーを採用し、外部GPUも搭載するなど、デスクトップPCを代替するメインマシンとして十分な性能を持つ。

 今回、クアッドコアのCore i7-2720QM(2.2GHz/最大3.3GHz)を搭載したプレミアムモデル「LB-D701X」を入手したので、さっそく評価していこう。

マットな黒で統一されたシックなデザイン

 LB-D701Xは、黒一色でカラーリングされたボディにヘアライン加工を施したシックなデザインだ。外装の材質は樹脂だが、よく見ると細かいラメが入っていたり、ボディの端に向かって斜めに切り落としたシルエットに工夫を感じる。マットな黒で指紋が目立たないのも好印象だ。

 LB-D701Xの基本スペックは、CPUに前述のCore i7-2720QMを採用し、8Gバイトメモリと750GバイトHDD、そしてBlu-ray Discドライブという構成だ。4コアを搭載するCore i7-2720QMは、Hyper-Threadingで8つのスレッドを同時に実行できるほか、システムの負荷に応じて最大3.3GHz(シングルコア時)まで動作クロックを引き上げるTurbo Boost Technologyにも対応する。

 また、グラフィックス機能として、外部GPUのNVIDIA GeForce GT 540Mを備えており、CPU統合型のIntel HD Graphics 3000と切り替えて利用できるのもポイントだ。NVIDIAのOptimus Technologyに対応し、外部GPUの切り替えはシステムの負荷に応じて自動的に行われるため、特にユーザーが意識することもない。また、キーボード左奥にはOptimus Technologyのオン/オフを固定する「VGAボタン」も搭載されており、省電力を優先したい場合はIntel HD Graphics 3000のみを利用することもできる。

CPU-Zの画面。Turbo Boost時に最大3.3GHzまでクロックが向上するクアッドコアのCore i7-2720QM(2.2GHz)を搭載する(画面=左)。GPU-Zの画面。CPU内蔵のIntel HD Graphics 3000と、外部GPUのNVIDIA GeForce GT 540Mは、Optimus Technologyで自動的に切り替わる(画面=中央/右)

 バッテリー駆動時間は公称最大約2.83時間と、持ち運びを想定していないこのクラスのノートPCとしては標準的な長さだが、計画停電などで少しでもバッテリー駆動時間を延ばしたいといったときには、VGAボタンが役に立ちそうだ。

キーボード奥にはOptimus Technologyのオン/オフを切り替えるVGAボタンがある。バッテリー駆動時間を優先してIntel HD Graphics 3000のみ使いたいときに有効だ(画面=左)。背面側に装着されるリチウムイオンバッテリー(11.1V、4400mAh)で、最大約2.83時間のバッテリー駆動が行える。家の中で移動しながら使う、ソファに寝そべってちょっとWebを見るといった程度なら十分なバッテリーライフだ(画面=右)

17.3型ワイドのフルHD液晶ディスプレイを搭載

1920×1080ドット表示に対応した17.3型ワイドの光沢液晶ディスプレイを搭載。上下の視野角がやや狭いが、輝度は十分に高く、写真を表示した際の見栄えもいい

 LB-D701Xの特徴の1つは、1920×1080ドット表示に対応した17.3型ワイドの大画面ディスプレイだ。光沢パネルを採用しており、高解像度のデジタル写真やBlu-rayタイトルの映像を楽しむのに向いている。

 もちろん、写真や映像といったエンターテイメント用途だけでなく、仕事を家に持ち帰って作業をする場合などにも、高解像度の広い画面は仕事の生産性をぐっと上げてくれるはずだ。なお、光沢パネルだけに外光の映り込みは若干あるものの、設置場所や液晶ディスプレイの角度を調節することである程度は軽減できる。

テンキー付きのキーボードは、昨今流行りのアイソレーションタイプだ

 キーボードは、10キー付きの日本語103キーボードを搭載する。流行のアイソレーションタイプで、キーピッチも19ミリを確保しており、余裕を持ってタイプできる。ただ、キーを強く押下するとキーボードユニット全体が沈むような感覚があり、普段からきつめのタイピングをする人は気になるかもしれない。

 タッチパッドは標準的な2ボタンタイプで、シナプティクス製のドライバが導入されている。本体とパームレストの広さに比べて、タッチパッドの面積は90ミリ(幅)×40ミリ(奥行き)とそれほど広くないのはやや惜しいと感じた。解像度の高いデスクトップ領域でマウスカーソルを目的の場所へ運ぶためには、タッチパッド上で何度か指を往復させなければならないので、ポインタの速度は速めに設定しておくといい。

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