エレコムは6月27日、台湾InnoDisk(宜鼎國際股ふん)が保有する特許権「ユニバーサルシリアルバス応用装置」(特許第4472550号)の日本国内における専用実施権を取得する契約を締結(2011年2月)し、特許庁に専用実施権が登録されたと発表した。
専用実施権とは、対象とする特許発明を独占的に実施できる権利を差す。同社みずから差止請求や損害賠償できるなど、当事者間で契約する通常実施権とは異なる強い効力を持つ。
同技術はさまざまなUSB製品において小型化を実現させる技術として、現時点でもUSB無線LANアダプタ、Bluetoothアダプタ、ワイヤレスマウスの小型レシーバ、USBメモリ、メモリカードリーダーなど幅広いカテゴリで使用されている。特許発明内容の要約によると「ケース層で載置板を被覆してなるUSBプラグを具え、該載置板の上表面が複数の第1接続端子を載置するのに用いられ、該載置板の底表面とUSBプラグのケーシング層の間に自然に板底挟持層が形成され、板底挟持層内部に少なくとも一つの電子装置が固定され、USB電子応用モジュールの長さを縮減でき、或いはUSB電子応用モジュールの作業機能を増すことができる。また載置板の第1接続端子未設置の上表面に、少なくとも一つの板上データ伝送回路を増設可能で、これによりユニバーサルシリアルバス応用装置の作業機能を向上できる。」とある。
なお、グループ会社ロジテックにおいてもエレコムより該当技術の再許諾を受けたことで、該当技術を使用できる。同時に、他社への再実施許諾も開始した。
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