いったんダメ出しが完了した構成をさらに強化、予算を10万円にまで拡張した構成案を出してもらった。以下に、変更されたパーツ構成を表にまとめたので見てもらいたい。
構成表を見ると、CPU/マザーボードがE35M1-I から、CPUはインテルの「Core i3 2100T」に、マザーボードも同CPUに対応するASUSTeKの「P8H67-I」に変化している。
中川氏は「今回使用しているサーバOS『Windows Home Server 2011』は、単なるファイルサーバとしてだけではなく、メディアストリーミング機能が備わっています。特にスマートフォンに対応したのがトピックで、サーバ内に収録した動画を出先からスマートフォンで手軽に視聴できるのはなかなか便利です。ストリーミング視聴をよりスムーズに楽しむために、マシンパワーを考慮しました」とポイントを説明。
| カテゴリ | 製品名 | メーカー | 単価 |
|---|---|---|---|
| CPU★★ | Core i3 2100T | インテル | 1万800円 |
| マザーボード★★ | P8H67-I | ASUSTeK | 1万2780円 |
| メモリ★ | CK2GX2-D3U1333H/ELP | センチュリーマイクロ | 5980円 |
| HDD★★ | ST2000DL003(×4基搭載) | シーゲート | 2万4960円 |
| 光学ドライブ | GH24NS70B-B | LG電子 | 2280円 |
| グラフィックスカード | - | - | - |
| PCケース★★ | JX-FM500B | JMAX | 1万3800円 |
| 電源★★ | EPG500AWT | ENERMAX | 1万2980円 |
| OS | Windows Home Server 2011 DSP版(USB2.0カードとセット) | マイクロソフト | 1万2800円 |

インテル「Core i3 2100T」。2コアでクロック数は2.5GHzとサーバー用途としては十分な性能を持つ。また、TDPは35ワットと省電力性にも優れる(写真=左)。ASUSTeK「P8H67-I」。インテルの「第2世代Core i シリーズ」に対応するmini-ITXマザー(写真=右)PCケースは、JMAXのJX-FX400Bから、Micro ATX用の「JX-FM500B」へシフト。電源が別売りとなったことで、新たに80 PLUS GOLD認証電源のENERMAX 「EPG500AWT」を追加した。「mini-ITX専用ケースとなると、どうしても内部のキャパシティが確保できず、HDDの搭載数が少なくなってしまいます。そこで、Micro ATXサイズのケースを導入し、より多くのストレージを搭載できるようにしました。このケースはフロント部に7台もホットスワップベイを備えているので、拡張性は抜群です。また、ケース自体は大きくなりましたが、サーバは電源とネットワークさえ確保できればいいので、押し入れやクローゼットに入れておくといった収納方法もありますよ」とアドバイスをもらった。
加えて、電源については「最初のダメ出し時には、予算やケースの関係で別途電源を搭載するのが難しかったのですが、Micro ATXサイズのケースを採用したことで、ATX用の電源が選択肢に入りました。やはり、電源はできる限りいいものを使いたいので、80 PLUS GOLD認証を取得しているEPG500AWTを構成に追加しています」と話す。


JMAX「JX-FM500B」。mini-ITX/Micro ATX対応ケースでフロント部には3.5インチのホットスワップベイを7基搭載する(写真=左)内部は12センチファンを標準で3基搭載するなど、エアフローも考慮したつくりとなっている(写真=中央)。ENERMAX 「EPG500AWT」。80 PLUS GOLD認証取得のATX電源。出力は500ワットとなる(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.