「A6-3650」と「Core i3-2100T」を比べてしまったイマドキのイタモノ(1/4 ページ)

» 2011年07月06日 10時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

CPUコアよりグラフィックスコアの違いが大きい

A6-3650は、TDPが100ワットで統合グラフィックスコアはRadeon HD 6530D。実売価格は1万2000円前後

 「A8-3850」はクアッドコアで動作クロックが2.9GHzだった。一方のA6-3650も、クアッドコアで動作クロックは2.6GHzと、スペックはそれほど変わらない。2次キャッシュメモリも4Mバイトと同じだ。CPUコアの部分でいえば動作クロック以外は同じということになる。

 統合されたグラフィックスコアで比較すると、A8-3850は「Radeon HD 6550D」、A6-3650は「Radeon HD 6530D」と、型番の10の桁が20だけ下となる。スペックを並べると、Stream Processorの数が400基に対して320基、グラフィックスコアクロックが600MHzに対して443MHzとなる。Stream Processorの数の違いと関連して、テクスチャユニット数も20基対16基と1ブロックぶんDisable化された。グラフィックスの性能に関してはCPU性能と比べ比較的大きな差があると見ていいだろう。

 なお、TDPはどちらも100ワットとされている。

A6-3650の設定をCPU-ZとGPU-Zで確認する。動作クロックは2.6GHzで、統合するグラフィックスコアは「Radeon HD 6530D」を記されている

型番 A8-3850 A6-3650
開発コード名 Llano Llano
CPUコア数 4 4
動作クロック(GHz) 2.9 2.6
Turbo CORE Technology 非対応 非対応
1次キャッシュメモリ(Kバイト) (64+64)×4コア (64+64)×4コア
2次キャッシュメモリ(Kバイト) 1024Kバイト×4コア 1024Kバイト×4コア
DDR3メモリ(MHz) 1866 1866
メモリバスチャネル数 2 2
統合グラフィックスコア Radeon HD 6550D Radeon HD 6530D
Radeon Cores 400 320
コアクロック(MHz) 600 443
DirectX対応 11 11
ビデオ再生支援 UVD3 UVD3
対応ソケット FM1 FM1

 すでに、A8-3850のパフォーマンスをCPU的側面とGPU的側面で検証しているが、A6-3650のパフォーマンスは、A8-3850とどれだけ違いがあるのだろうか。インテルのCPUとの違いも気になるところだが、A8-3850がCore i5-2500Kにかなわなかったことを考えると、A6-3650はCoore i3クラスと比較するのが妥当に思えてくる。

 そういうことで、比較用には「Core i3-2100T」を用意した。Core i3-2100Tは動作クロックが2.5GHzと低く抑えられており、2.6GHz駆動のA6-3650と比較するのにちょうどいい。デュアルコア対クアッドコアになってしまうが、Core i3-2100TはHyper-Threading Technologyに対応しており、同時実行は4スレッドと対等だ。また、実売価格でも1万円強と競合する。もっとも、ほぼ、同じ価格で型番末尾に「T」が付かないTDP65ワットで高クロック動作(3.1GHz)のCore i3-2100が買えてしまう。

評価用システム構成
CPU AMD A6-3650 Core i3-2100T
マザーボード A75 Pro4 DZ68DB
Chipset A75 hIntel Z68 Express
メモリ DDR3-1600 2Gバイト×4 DDR3-1333 4Gバイト×2
統合グラフィックスコア Radeon HD 6530D Intel HD Graphics 2000
外付けGPU なし Radeon HD 6670 Radeon HD 6570 Radeon HD 6450 なし Radeon HD 6670
HDD Intel SSD 510 120GB
OS 64ビット版 Windows 7 Home Premium Service Pack 1

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