とっても安い新型「Mac mini」はどこまで速くなったのか新旧モデルを比較(1/2 ページ)

» 2011年08月05日 11時59分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
アルミユニボディの超小型PC「Mac mini」

 アップルの「Mac mini」は、Macのラインアップにおいて最も安価に購入できる小型デスクトップPCだ。ちょうど「OS X Lion」の発売とともに今回のモデルチェンジが行われており、次世代OSを最新のシステムで体験したいと考えているMacユーザーや、これからMacを始めようとする人にとって有力な選択肢の1つといえる。そのうえで、国内販売価格(Apple Store)は、旧モデルの6万8800円から5万2800円へと大幅に引き下げられ、さらに魅力を増した。PC USERでは、同時に登場した「MacBook Air」のレビューを先に掲載してきたが、Mac miniのほうが気になっていた人もいるだろう。

 ここでは旧Mac mini(MC270J/A)と新型Mac miniの下位モデル(MC815J/A)の比較を交えながら、OS X LionとWindows 7の両環境でテストしたリポートをお届けしていく。


外観はそのままに内部システムを刷新――“Sandy Bridge”世代のMac mini

 新型Mac miniの特徴を改めてまとめるとポイントは3つ。まず1つは、CPUに第2世代Core iを採用した点だ。旧モデルはCore 2 Duo P8600(2.4GHz)を搭載していたが、新モデル(サーバモデルを除く)は、下位モデルが2.4GHzで動作するCore i5、上位モデルが2.5GHzのCore i5となり、MacBook Airと同様にPenrynからSandy Bridgeへジャンプアップしている。また、上位モデルには外付けGPUとしてAMD Radeon HD 6630M(256MバイトGDDR5)が内蔵されるほか、2011年にリリースされたMacで共通の特徴であるThunderboltポートを搭載した。ただしその一方で、本体前面にあったスロットローディング式の光学ドライブが省かれている。

 ボディデザインは旧モデルを引き継ぐ。光学ドライブ(SuperDrive)の非搭載により、外観はサーバモデルと同じになったが、表面に酸化皮膜処理を施したアルミユニボディは健在だ。197(幅)×197(奥行き)×36(高さ)ミリの本体に最新のシステムを搭載し、そのうえ電源まで内蔵している。一目で高度な成形技術と分かる、直線と曲線で構成された継ぎ目のないボディの美しさは、改めて語るまでもないだろう。

本体上面/底面。工芸品のようなアルミユニボディがめ目を引く。天面のロゴは黒色に近い鏡面仕上げだ。底面は樹脂製のパネルがはめこまれている

底面の黒いパネルを外す(半時計回りにスライドさせる)と、2基のメモリスロットにアクセスできる。メモリの換装や増設は非常に簡単だ。メモリ容量は最大8Gバイトまで拡張できるが、標準で2枚のモジュールが使われており、スロットに空きがないため、増設の際は出荷時のモジュールが無駄になる。この小さいボディに電源まで内蔵している。パッケージにHDMI→DVI変換アダプタを付属する。なお、Thunderboltは2560×1600ドットで出力できるが、HDMI(付属のHDMI→DVI)は1920×1200ドットまでしかサポートしない

 インタフェースは、各種ポートを背面にまとめたおなじみのレイアウトだ。左からギガビットLAN、FireWire 800、HDMI出力、Thunderboltポート、4基のUSB 2.0、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、音声入出力が並ぶほか、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LAN機能も内蔵する。旧モデル同様、コストパフォーマンスの高さも含めて、テレビサイドに置くAVパソコンとして最適な仕様だ。ちなみに、CPUのTDPは25ワットから35ワットに増えているが、Mac miniの特徴の1つである動作音の静かさは健在で、深夜のリビングルームで使用してもうるさいと感じることはまずないはずだ。

本体前面/背面。光学ドライブが省かれ、前面のスリットがなくなった。背面のインタフェースは、Mini DisplayPort出力がThunderboltポートに変更されている。Mac miniの置き場所によっては、背面にあるSDメモリーカードスロットを利用しづらい

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