ThinkPad Tablet キーボード・フォリオ・ケースは“幸せな打ち心地”かやっぱりThinkPadのキーボードだ(1/3 ページ)

» 2011年12月06日 12時30分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]

使いやすいが使う場所には注意が必要

キーボード・フォリオ・ケースをまとったThinkPad Tablet。その姿はThinkPadノートPCに近い

 ThinkPad Tabletは、ビジネスで使うことを主目的として企画されたAndroidタブレットデバイスだ。少なからず文章作成も想定されるわけで、レノボ・ジャパンは、文字入力を支援するキーボード内蔵の本体ケース「ThinkPad Tablet キーボード・フォリオ・ケース」(以下、キーボードケース)をオプションとして用意している(12月初旬時点で、ダイレクト価格8211円)。

 ノートPCで評価の高いThinkPadシリーズの名前を掲げるキーボードオプションだけあって、その使用感に期待する声がある一方、1.5ミリというキーストロークの浅さや、スティック形状のポインティングデバイスが、ノートPCで搭載するトラックポイントとは異なる、光学式のタッチパッドとなっていることなど、その違いに不安を感じるユーザーもいるという。

 キーボードケースは、ThinkPad Tabletをぐるりと包むように装着する。このとき、本体側に搭載したUSBインタフェースと、キーボードケース側に“固定”したUSBを接続する。キーボードケースを取り付けたThinkPad Tabletは、クラムシェルのノートPCと同じ使い勝手になる。使うときはケースを開き、ThinkPad Tablet本体をキーボードケースに用意したスリットに置いて立てかける。スリットとThinkPad Tabletを収容するホルダーには磁石が内蔵されている。その磁力は、ケースを設置している状態でThinkPad Tabletを確実に固定するが、持ち上げるとホルダーとスリットは分離する。

 分離型のオプションキーボードと比べて、取り出してから本体を使うまでの労力は少ない。ただ、閉じた状態のサイズが実測で約270(幅)×200(奥行き)×34(厚さ)ミリ(これとは別にレノボ・ジャパンの製品仕様では、209.2(幅)×272.4(高さ)×30.4(奥行き)というデータもあり)だが、開いて設置すると、背面に相当する部分と天面の一部も底面となるので、奥行きが実測で253ミリまで増える。その底面が奥から実測で約45ミリの部分で折れ曲がるようになっているため、固定した机の上で使うときには問題にならないが、ひざの上や布団の上などの“やわらかい”場所に設置するとキーボードを叩くたびに揺れてしまう。

頑丈で持ち運びに安心だがちょっと重い

 ThinkPad Tabletをキーボードケースに取り付けた状態で、その持ち運びはクラムシェルのノートPCと同様にできる。そのため、ノートPC相当の強度を確保するために外装の革に厚みを持たせているほか、キーボードユニット、本体ホルダーも頑丈にしている。そのため、キーボードケースの重さは、実測で760グラムに達する。評価で使っているThinkPad Tabletの重さは実測で778グラム。両方合わせると実測で1538グラムとなる。10型ワイド液晶ディスプレイを搭載する光学ドライブ非搭載ノートPCとしては、重い部類に入る。

ケースを開くと、ThinkPad Tablet本体は天板部分で支えるようになる。底面のキーボードユニットからはみ出した部分は固定されていない(写真=左)。ケースは革を用いて本体を衝撃から守る。ただ、その分、重くなるという側面もある(写真=右)

→「ThinkPad Tablet キーボード・フォリオ・ケース」をLenovo公式サイトでチェックする
このキーボード・フォリオ・ケースを利用することでemailやその他のアプリケーションをより速くキーボード処理で行うことができ、ThinkPad Tabletを最大限活用することができます。価格は8211円(税込/12月6日現在)


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