HDDの新製品で目立っていたのは、日立の4TバイトHDD「0S03357」だ。価格は2万8000円前後から3万円前後で、在庫は少数となる。0S03357はSATA 3.0接続の3.5インチHDDで、回転数が7200rpmと速いのが特徴。バッファも64Mバイト搭載している。4TバイトHDDは、昨年12月に日立から「0S03361」が2万6000円前後で登場しているが、こちらは回転数可変の「Coolspin」技術を採用しており、速度は一段落ちる。
大容量かつ高速なドライブを求めるユーザーに最適なモデルとあって、多くのショップで好調に売れている様子だ。ツートップ秋葉原本店は「単純に扱うデータ容量が大きいほど転送時間がかかるので、4TバイトHDDを求めるような人ほど高速タイプのHDDを使うメリットは大きいでしょう。やはり回転数可変タイプより7200rpmタイプのほうが速いですしね。従来モデルではなくこちら、という人は少なくないと思います」と話していた。
ハイスピードが人気に直結するのはSSDも同じだ。先週は、プレクスターの新型SSD「M3」シリーズも話題を集めていた。128Gバイトと256Gバイトの2種類が登場し、価格は順に1万7000円台から1万9000円弱、3万3000円前後から3万8000円弱。速度はリード最大値がともに510Mバイト/秒で、ライト最大値は128Gバイトモデルが210Mバイト/秒、256Gバイトモデルが360Mバイト/秒となる。
クレバリー1号店は「従来からあるM2Pシリーズよりライト速度が一段遅く、そのぶんリーズナブルな価格になっているシリーズです。それでも速度は十分高いので、ブランドの人気も手伝ってヒットすると思いますよ」と予想する。
なお、最近はライト速度重視でSSDを選ぶユーザーが増えている様子だ。PC DIY SHOP FreeTは「公称のリード速度は500Mバイト/秒前後が普通になっていますが、ライト速度はまだシリーズ間で差が大きいんですよ。特に主流の120〜128Gバイトクラスはね」と指摘する。このため、視野を広げて「ライト速度がそこそこ高い64Gバイトモデルを2台使ってRAID 0を組むという、少し前に流行った手法をいまやるのも有効だと思いますよ。モノによっては実測で200や300出ますから」といった提案もしているそうだ。
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