“Z77”マザーボード図鑑──ASRock編CeBIT 2012(1/2 ページ)

» 2012年03月07日 17時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

未公開マザーボードの大量展示ならASRock

 ASRockといえば、このところのIT関連イベントで、「未発表チップセット搭載マザーボードの大量展示」が恒例となっている。以前は“変態”で名をはせ、日本でもベテランの自作PCユーザーから熱く支持されてきたASRockだが、いまでは、真っ向勝負でもASUSやGIGABYTE、MSIを超えようとする勢いがある。

 CeBIT 2012でも例に漏れず、Intel Z77 Expressをはじめとして、Intel H77 Express、Intel Q77 Express、Intel B75 Expressと、インテルの次期CPU“Ivy Bridge”に対応する未発表のチップセットを搭載したマザーボードを多数公開した。ここでは、それらマザーボードの姿と、説明資料に記載されていた仕様概要をまとめている。

 なお、登場時期は明らかでないが、製品版で内容が変わる可能性はまだまだあるので、その点を留意していただきたい。

ProfessionalからExtremeはZ77に完全移行

 「Z77 Professional」は、Intel Z77 Expressチップセットを搭載したATXフォームファクタモデルで、ASRockの多機能高性能訴求する「FATAL1TY」シリーズの1つだ。メモリスロットは4基用意し、独自オーバークロックでDDR3を2800MHz以上で設定可能で、製品説明によると、電源回路は16+8フェーズの構成になるという。

 拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を3基用意し、マルチGPU環境として4-wayのSLIと3-wayのCrossFireXを構築可能だ。映像出力インタフェースでは、HDMIとDisplayPortのほかに、2系統のアナログRGBを備える。USB 3.0は8基まで利用可能で、ほかにUSB 2.0が9基接続できる。さらに、USB 2.0を利用するFata1ty Mouse Portを備える。Serial ATAでは、6Gbps対応が3基、3Gbps対応が4基、そして、eSATAが1基となる。ほかにも、2基のIEEE 1394を搭載し、Broadcomのコントローラをオンボードに実装して2系統のギガビット対応有線LANを利用できる。

Z77 Professionalのレイアウトとバックパネルインタフェース

 「Z77 Extreme9」は、Intel Z77 Expressチップセットを搭載したATXフォームファクタで、ゲームユーザーやオーバークロッカーも意識した高い動作安定性とオーバークロック設定を含めた多彩な機能を用意する、ハイエンドマザーボードラインアップの最上位モデルだ。メモリスロットは4基用意し、独自オーバークロックでDDR3を2800MHz以上で設定可能で、製品説明によると、電源回路は8+4フェーズの構成になるという。

 拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を5基用意するほか、mini PCI Expressスロットを1基備える。マルチGPU環境としては、4-wayのSLIと4-wayのCrossFireXを構築可能だ。映像出力インタフェースでは、HDMIとアナログRGBを備える。USB 3.0は12基まで利用可能で、ほかにUSB 2.0が8基接続できる。Serial ATAでは、6Gbps対応が6基、3Gbps対応が4基、そして、eSATAが1基となる。ほかにも、2基のIEEE 1394を搭載し、Broadcomのコントローラをオンボードに実装して2系統のギガビット対応有線LANを利用できる。

Z77 Extreme9のレイアウトとバックパネルインタフェース

 「Z77 Extreme6」もIntel Z77 Expressチップセットを搭載するATXフォームファクタの“Extreme”シリーズの1モデルだ。メモリスロットは4基用意し、独自オーバークロックでDDR3を2800MHz以上で設定可能で、製品説明によると、こちらも電源回路は8+4フェーズの構成になるという。

 拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を3基用意するほか、mini PCI Expressスロットを1基備える。マルチGPU環境としては、4-wayのSLIと3-wayのCrossFireXを構築可能だ。映像出力インタフェースでは、DVI-I、HDMI、アナログRGBを備える。USB 3.0は6基まで利用可能で、ほかにUSB 2.0が8基接続できる。Serial ATAでは、6Gbps対応が4基、3Gbps対応が4基、そして、eSATAが1基となる。ほかにも、2基のIEEE 1394を搭載するが、ギガビット対応有線LANは1系統が利用できる。

Z77 Extreme6のレイアウトとバックパネルインタフェース

 「Z77 Extreme4」もIntel Z77 Expressチップセットを搭載するATXフォームファクタの“Extreme”シリーズだ。メモリスロットは4基用意し、独自オーバークロックでDDR3を2800MHz以上で設定可能で、製品説明によると、こちらも電源回路は8+4フェーズの構成になるという。

 拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を2基用意し、マルチGPU環境としては、SLIとCrossFireXを構築可能だ。映像出力インタフェースでは、DVI-I、HDMI、アナログRGBを備える。USB 3.0は6基まで利用可能で、ほかにUSB 2.0が8基接続できる。Serial ATAでは、6Gbps対応が4基、3Gbps対応が4基、そして、eSATAが1基となる。ギガビット対応有線LANは1系統が利用できる。

Z77 Extreme4のレイアウトとバックパネルインタフェース

 「Z77 Extreme4-M」は、Intel Z77 Expressチップセットを搭載したExtremeシリーズで唯一展示していたmicro ATXフォームファクタモデルだ。メモリスロットは4基用意し、独自オーバークロックでDDR3を2800MHz以上で設定可能で、製品説明によると、こちらも電源回路は8+4フェーズの構成になるという。

 拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を2基用意し、マルチGPU環境としては、SLIとCrossFireXを構築可能だ。映像出力インタフェースでは、DVI-I、HDMOI、アナログRGBを備える。USB 3.0は6基まで利用可能で、ほかにUSB 2.0が8基接続できる。Serial ATAでは、6Gbps対応が4基、3Gbps対応が4基、そして、eSATAが1基となる。ギガビット対応有線LANは1系統が利用できる

Z77 Extreme4-MZ77 Extreme4のレイアウトとバックパネルインタフェース

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