ボディだけじゃなく機能にも注目してほしい──ThinkCentre新製品発表会ゴルフボール4個分の衝撃(1/2 ページ)

» 2012年04月09日 18時52分 公開
[長浜和也,ITmedia]

注目してほしいのはコンパクトボディだけじゃない

 レノボ・ジャパンが4月9日に発表した「ThinkCentre M92p/M92」「ThinkCentre M72e」では、レノボが“Tiny”と呼ぶコンパクトなフォームファクタを採用するモデルが登場する。ボディ内部の容量が1リットルとコンパクトで、レノボ・ジャパンは「一辺がゴルフボール4個分」というキーワードを訴求するが、それ以外にも、グラフィックスカードの追加なしで4台のディスプレイで1つの画面を表示する“モザイクモード”など、機能面にも注目してほしいと訴える。

 レノボ・ジャパンは、“Tiny”フォームファクタのThinkCentre M92p/M92、そして、M72eの特徴として、置き場所を選ばないサイズと、Intelligent Cooling Engine 2(ICE2)の導入による、静音性能と冷却性能の高さ、そして、ユーザーの環境に合わせてインタフェースを追加できるオプショナル・ポートと、光学ドライブやHDD、バッテリーを追加できる外付けオプションベイによる拡張性を挙げる。

 コンパクトなサイズで設置場所を自由に選べる利点の説明では、通常のオフィス利用における省スペース需要以外に、組み込みシステムへの採用や教育施設、商業施設への導入も考えていることが紹介されたほか、内田洋行との協力で描かれたオフィスや学校、コールセンターにおける導入イメージを再現したセットを説明会会場に設けた。

内田洋行がデザインした“Tiny”PCの設置例では、オフィス(写真=左)以外に、教育現場(写真=中央)、コールセンター(写真=右)が示された

さらに、発表会会場には描かれたイメージを模したセットを用意した。VESA準拠マウントネジ穴をもつ“Tiny”なThinkCentreはマルチディスプレイアームに取り付けても無理がない

 ICE2では、コンパクトなボディでもデスクトップPC向けCPUを安定して動作できる冷却性能を確保する一方で、静音性能を重視したいユーザーや環境でも使えるように、冷却モードを静音重視の「BAモード」(Better Acoustic)とファン速度重視の「BTモード」(Better Thermal)のいずれかにBIOSで選択できるようにした。また、ボディ内部の温度が事前に設定した値を超えた場合にはポップアップ、または、メールによるアラート告知機能も用意した。

 拡張性についてもレノボ・ジャパンは訴求する。本体背面に用意したオプショナル・ポートでは、ユーザーの利用環境に合わせて、ブランクになっているポート1基をシリアルポート、DisplayPort(M92p/M92のみ)、USB 2.0、無線LAN用アンテナのいずれかで利用できる。オプショナル・ポートにDisplayPortを搭載した場合、オプションで提供する予定のDisplayPort分岐ユニットを2基利用することで、グラフィックスカードを追加せずに4画面同時出力が可能になる。加えて、レノボは、4基のディスプレイを1画面として利用できる「モザイクモード」を可能にした。さらに、光学ドライブや2nd HDD、バッテリーを搭載できる外付けのドライブベイユニットもオプションで用意する。

1リットルボディを実現するファームファクタ“Tiny”を訴求するThinkCentre M92p/M92とThinkCentre M72eは、そのコンパクトなボディで設置場所を選ばない。それゆえ、オフィスだけでなく組み込みシステムでの利用も想定している(写真=左)。コンパクトボディを採用しながら拡張性も確保ため、搭載インタフェースを選べるオプショナル・ポートや(写真=中央)、デザインの一体感を損なわずに光学ドライブやHDDを内蔵できる外付けドライブベイ(写真=右)などを用意する

オプショナル・ポートにDisplayPortを搭載して、オプションのDisplayPort分岐ユニットを利用すると、グラフィックスカードの追加なしで、4画面出力が可能になる。レノボではインテルと共同で開発した4台のディスプレイを1画面として利用できる「モザイクモード」もサポートする

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